2005年06月24日

■レディ・ジョーカー

レディジョーカー.jpg

 平成16年10月、日之出ビール社長・城山恭介(長塚京三)が誘拐された。“レディ・ジョーカー"と名乗る犯人グループのメンバーは、薬店を営む物井清三(渡哲也)、障害を持つ娘・さち(愛称レディ)を抱えるトラック運転手の布川淳一(大杉漣)、信用金庫に勤める在日の高克己(吹越満)、町工場の施盤工・松戸陽吉(加藤晴彦)、そして刑事の半田修平(吉川晃司)の、川崎競馬場で会った職業も年齢もバラバラの5人の男たち。ただ彼らに共通していることは、“社会の弱者"であることだった。56時間後、城山を解放した“レディ・ジョーカー"は、今度は会社への脅迫を開始する・・・。

 高村薫の“グリコ・森永事件”にヒントを得て書かれた同名小説の映画化。

 淡々と進んでいくストーリーの根底に流れているのは、それぞれの立場で置かれている“差別”であり、その“差別”がまかり通っている社会への“復讐”だろう。その背景は非常に複雑である。しかし、複雑な心情を持つ登場人物たちの心理描写に甘さが感じられる。主要人物が多いため、二時間の枠では人物一人一人の描写が中途半端になってしまっている。そのために、重厚なテーマが消化しきれていないように思う。

 主要人物の中でとりわけ異彩を放っていたのが、刑事の半田を演じた吉川晃司だ。“レディー・ジョーカー”5人のメンバー中1番の存在感を示し、物語に緊張感を与えている。

 クライム・ムービーというよりも、ヒューマン・ドラマとしての色が濃い作品。誰一人として明確に勝利したものはなく、それだけに観賞後もの哀しい印象が残る。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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2005年06月23日

■Mr.インクレディブル

Mr.インクレディブル.jpg

 Mr.インクレディブルことボブ・パーと妻のヘレンは、かつて世の中の平和を乱す悪と闘い、人々を危機から救い出す大活躍をしていた。ところが、15年前のスーパー・ヒーロー制度廃止を機に、夫妻は一般市民として暮らすことを余儀なくされ、3人の子供たちヴァイオレット、ダッシュ、ジャック・ジャックと共に、“普通”の家族生活を送ろうと努力していた。再び世界を救うことを夢見続けるボブの元に、ある日、謎の手紙が届く。それは、彼と彼の愛する家族にとって、想像を絶する冒険の始まりだった・・・。

 引退し、普通の生活を営む元スーパー・ヒーローが、再びスーパー・ヒーローとして悪に立ち向かう姿を描く。

 まず、登場人物の動きや表情が豊かだ。インクレディブル一家が団らんの際に繰り広げる騒動などは、スーパー・ヒーローの一家ならではの特性が良く現れているので、その場面を観ているだけでも楽しい。また、それぞれのキャラクターが個性的で、その特徴が活かされた特技を持っているのも面白い。

 CGの素晴しさに目を奪われがちだが、物語も“家族愛”や“夫婦愛”といったテーマがしっかり描かれている。意気消沈していたボブが、徐々に活力を取り戻しながら家族と共に敵に立ち向かう姿は痛快である。誰にでも経験のありそうな悩みを抱いたボブには、家庭を持つ人々はより共感できるのではないだろうか。

 明快なストーリー展開は年齢を問わず観賞でき、肩の凝らないエンターテイメントとして仕上がっている。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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posted by ルーピーQ at 00:16| 千葉 ☁| Comment(39) | TrackBack(50) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月11日

■Ray/レイ

Ray.bmp

 レイ・チャールズ・ロビンソン(ジェイミー・フォックス)は、弟の溺死によりトラウマを背負い、9ヵ月後、視力を失うが、母は幼い彼を決して甘やかさなかった。1948年、17才でシアトルに出たレイは、「盲目の天才」と評判になる。やがてレイは、ゴスペルとR&Bを融合させた新しい音楽、ソウルを誕生させた。一方、名声の裏では複数の愛人、そして麻薬に手を出し、その生活は荒んでいく。1965年、麻薬の密輸で逮捕されたレイは、自ら厚生施設へ入り、薬を断ち切る決意をする・・・。
第77回アカデミー賞主演男優賞、音響賞受賞作品。

 2004年6月にこの世を去った、レイ・チャールズの伝記映画。「ソウルの神様」レイの、栄光の陰に隠されたエピソードを描いていく。

 まず、ジェイミー・フォックスの演技が素晴しい。レイ自身から役を貰っただけのことはあり、まるでレイ・チャールズがそのまま乗り移ったかのような印象であった。フォックスを観るだけでも一見の価値はあるだろう。

 フラッシュバックで挿入される、レイの原風景である少年時代。弟の溺死によって心に深い傷を負う一方で、失明の際に受けた母アレサからの教えが、後のレイを支える指針となる。この作品の重要な位置を占めている少年時代のエピソード、特にアレサがレイに与えた言葉が印象的だ。

 失明というハンディを負いつつも成功を収めたレイだが、この作品はただの成功譚に止まらず、薬物と女性に溺れていく姿も同時に描かれている。偉人の人間としての弱さを見せることで、ただ美化するだけではない重厚な物語となっている。40タイトルもの音源により一つ一つのシーンが紡がれる為、約二時間半の大作であるにも関わらず長さを感じることはない。

 波乱に満ちた生涯を送ったであろう、音楽界の巨星レイ・チャールズの人生を垣間見ることができる。伝記映画の意義を充分に感じた作品であった。

ルーピーQ的評価・・・★★★★☆四つ星です。


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2005年06月09日

■スカイキャプテン -ワールド・オブ・トゥモロー-

スカイキャプテン.bmp

 1939年のニューヨーク。突如、空から巨大ロボットが舞い降り、街を破壊し始めた。新聞記者のポリー(グウィネス・パルトロウ)は、カメラを手にスクープを狙い外に出るが、危うくロボットに踏み潰されそうになる。間一髪を救ったのが、ポリーの元恋人で、空軍パイロットのスカイキャプテン(ジュード・ロウ)。ポリーは、このロボット襲来が、頻発する科学者たちの誘拐事件に関係するとにらみ、キャプテンと共に調査を開始する。そこには、世界の存続に関わる邪悪な計画が存在していた・・・。

 セピア色の画面やストーリー展開が一昔前の漫画を想起させ、懐かしいような印象を与える。巨大ロボットが街を襲う中、スカイキャプテンことジョー・サリバンが颯爽と登場し、見事にポリーの危機を救う場面などは、まさにそれである。この漫画的設定に、違和感を感じることがなければ物語に入り込めるだろう。

 序盤は「スカイキャプテン」の名の通り、空中で戦いが繰り広げられる。ビルの間を戦闘機がすり抜けていくシーンはなかなかの迫力だ。ただ中盤から後半は一変し、なんでもありの様相を呈する。スカイキャプテンというせっかくの設定が活かされていないのが残念だ。

 ジョーとポリーのコミカルな会話にレトロムービーの雰囲気を愉しめながら、最新のデジタル映像技術も目にすることが出来る。童心にかえってシンプルに楽しむ冒険ものである。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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2005年06月07日

■ヴァン・ヘルシング

ヴァン・ヘルシング.bmp

 19世紀のヨーロッパ。バチカンから使わされた男、ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)は、不死身のモンスター、ドラキュラ伯爵を捕らえるためトランシルバニアへやってくる。この土地で、代々吸血鬼と戦ってきたヴァレリアス一族は、今や王女のアナ(ケイト・ベッキンセール)が残るのみ。アナの兄ヴェルカンは、すでにドラキュラの手に落ちていた。アナとヴァン・ヘルシングは共にドラキュラを追うが、その頃、世界支配を目論むドラキュラ伯爵は、何千という吸血鬼の卵を孵化させようとしていた・・・。

 ローマ、バチカンの命を受け、モンスターを狩るヴァン・ヘルシングと、宿敵ドラキュラ伯爵との戦いを描いていく。モンスターアクション・ムービー。

 フランケンシュタインやウルフマン、ドラキュラ伯爵といった、誰もが一度は耳にしたことのある古のモンスターだが、VFX技術を駆使し迫力のあるものにしたことにより、古さを感じさせることがない。モンスター達が誕生した経緯を描くことで、ただの忌み嫌われる存在ではなくしている。

 “自己実現”のために、お尋ね者のモンスター・ハンターとして生きるヴァン・ヘルシング。その聖人にも悪魔にも見えるという人物設定を、もう少し掘り下げてほしかった。吸血鬼ドラキュラとの因縁も、やや中途半端に感じる。

 ストーリーは多少ご都合主義な展開であるものの、特異な設定を単純明快かつスピーディに進めている。解りやすい、誰でも楽しめる作りの作品となっている。ハラハラ、ドキドキしたい人にはお勧めの一作である。

ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。


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posted by ルーピーQ at 02:20| 千葉 | Comment(7) | TrackBack(13) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

■ハンテッド

ハンテッド.bmp

 初老の男L・T(トミー・リー・ジョーンズ)は、野生動物保護官としてひっそりと暮らしていた。そこへある日、FBI捜査官が訪ねてくる。特殊部隊の元教官でサバイバル術と追跡のエキスパートであるL・Tにオレゴンの連続殺人事件の協力を要請に来たのだった。早速現場へ飛んだL・Tは、残されたわずかな痕跡からそれが自分の教え子によるものであることを察知する。一人森に消えたL・Tは、やがて犯人のアジトを突き止め、そこでかつての教え子ハラム(ベニチオ・デル・トロ)と対峙するが・・・。

 優秀なトラッカー(追跡者)が、殺人マシンと化した元教え子を追う姿を描くサスペンス。

 「追う者」と「追われる者」、この構図で物語は進む。L・Tが培った技量を駆使し、ハラムを追いつめていく姿はテンポが良く、緊迫感がある。ナイフと体術のみで戦うシーンは、原始的な手法ならではの迫力だ。

 物足りないのは人物の描き方である。森で隠棲していたL・Tを現場に駆り立てた理由の説明がないために、感情移入することができない。また、ハラムが森で殺人を犯した動機にしても十分な描かれ方をしていないために、殺人鬼としてのハラム像しか見えない。コソボ紛争が与えた影響を掘り下げても良かったのではないだろうか。

 追跡シーンやアクションシーンは見応えがあるものの、どこか物足りなさがある作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。

 
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posted by ルーピーQ at 00:53| 千葉 🌁| Comment(3) | TrackBack(2) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月25日

■ヴィレッジ

ヴィレッジ.bmpヴィレッジ2.bmp 

 深い森に囲まれたその村では、人々が家族のような絆で結ばれながら、幸福な暮らしを営んでいる。地上の楽園のような村には、決して破ってはならない三つの掟があった。“森に入ってはならない”“不吉な赤い色を封印せよ”“警告の鐘に注意せよ”。誰が何のために掟を作ったのか、確かなことは誰一人知らないが、村人は森に棲むと噂される未知の生命体を恐れ、自分たちの世界の中だけで慎ましく生活していたのだった。そんなある日、ひとりの若者ルシアス(ホアキン・フェニックス)は、村にはない医薬品を手に入れるために、禁断の森を抜ける許可を申し出るのだが・・・。

 外界から隔絶された世界“ヴィレッジ”。そこに住む人々が恐れる未知の怪物「語ってはならぬもの」の謎と、恐怖を描いていく。

 姿の見えない未知の怪物に対する恐怖を中心にストーリーは進んでいく。ヴィレッジの中で不吉な色とされる赤。森に囲まれた美しい自然と、安全とされる黄色のマント、その中で浮かぶ赤い色はより不気味に移り、見えないものに対する畏怖を上手く演出している。また、閉鎖的な環境も効果的だ。

 ただ、恐怖と同時に描かれている恋愛部分に、不要なエピソードが多いように思える。ストーリーが散漫な印象を受けたのは、この部分によるところが大きく、作品の方向とテーマがかみ合わずに空回りしている気がした。

 M.ナイト・シャマラン監督の得意とする「衝撃の結末」 この手の作品では、タネが明かされた時に素直に驚く事ができるか、否かで作品の評価が変わるだろう。今作は衝撃度は少なかったが、それなりに納得することができた。エイドリアン・ブロディ、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハートら、大物俳優達の演技によって作品に緊張感が保たれていた。

ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。


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2005年05月21日

■2046

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 1967年の香港で、ひとりの作家が2046年の未来を舞台にした近未来小説を執筆している。舞台の中の登場人物たちは、”2046”という未知の場所を目指し、ミステリートレインに乗り込んだ。そこには美しい女性の姿をしたアンドロイドの客室乗務員の姿があった。”2046”に行けば、失われた愛を見つける事が出来る―。登場人物たちはそう信じている。しかし、その真実は定かではなかった。誰一人として”2046”から帰ってきた者はいないのだ。明かすことの出来ない秘密と目的を抱えて乗客の中にいる、ただひとりの男を除いては・・・。

 作家・チャン(トニー・レオン)の過去と現在、そして執筆している作品「2046」。この三つの世界が、クリスマス・イヴを基点に交錯して描かれる。

 まず、2046年を舞台にしたSFだと思って映画に臨むと肩透かしを食うだろう。前述した通り、「2046」とは作家の過去と現在を投影した創造の産物である。その為に、作中の大半はストーリーを追いながら理解する事に費やされ、点と点が結ばれているような構成に混乱してしまう。チャンが自身を投影する日本人男性(木村拓哉)の存在、「2046」の近未来の設定や、ミステリートレインの描き方が中途半端で、必然性を感じることが出来なかった。

 過去の恋愛に捕らわれながら刹那の恋愛に浸かる日々を送る屈折した男と、その前を通り過ぎて行く女たち。物語をチャンの回顧録として捉えればまた見方も変わる。SFの要素を抜きにしてシンプルに筋立てた方が、より楽しめたのではないだろうか。

 ストーリーよりも映像の美しさと、それを盛り立てる音楽に強い印象を受ける。トニーレオン、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、マギー・チャンらアジアを代表するスターの共演作としては、物足りなさを感じた。

ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。


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2005年05月19日

■殺人の追憶

殺人の追憶.bmp 

 1986年、ソウル近郊の小さな村で手足を縛られた女性の変死体が発見される。地元刑事のパク(ソン・ガンホ)が捜査に当たるが、手がかりのないまま、新たな犠牲者を出してしまう。ソウル市警からソ刑事(キム・サンギョン)が派遣されるも、パクとソは、捜査方法の違い、容疑者を特定できない焦りから衝突ばかり。その間にも犠牲者は増え続け、やがてパクたちは有力な容疑者、ヒョンギュを捕まえる。証拠不十分でヒョンギュを拘束できないパクたちは、DNA鑑定の結果を待つが・・・。

 180万人の警官が動員され、3000人以上の容疑者が取り調べを受けるも、犯人の検挙に至らなかった。韓国で実際に起きた未解決の連続殺人事件を基に映画化した作品。

 捜査に当たる刑事たちの緊迫感だけではなく、その日常を上手く描写している。緊張感の中にもユーモアがあり、刑事もまた一人の人間なのだという事を認識させられる。証拠の捏造や自白の強要など旧態依然とした捜査方法に辟易するが、捜査にあたる刑事たちの焦りが見て取れた。霊媒師の元を訪れるエピソードはその最たるものだろう。

 映画として純粋に楽しむ種類の作品ではないが、猟奇殺人に焦点を当てるのではなく事件に関わった人間のリアルな心情を描いたことで、濃厚なドラマになっていたと思う。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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2005年05月11日

■シービスケット

シービスケット.bmp

 1929年の大恐慌以降、アメリカは苦難の季節を迎えていた。自動車販売で成功したものの、息子を事故で亡くし、妻にも去られた大富豪ハワード(ジェフ・ブリッジス)。開拓時代の終焉により、時代遅れのカウボーイとなったトム(クリス・クーパー)。一家離散の憂き目に合い、草競馬のジョッキーに身をやつした青年レッド(トビー・マグワイア)。人生の辛酸をなめていた3人の男は、運命の糸に導かれるようにして一頭のサラブレッドに出会う。その名はシービスケット。彼らと同じく運に見放された小柄な馬だった・・・。

 様々な理由で辛酸を舐めてきた3人の男達が、一頭の競走馬との出会いを通じてアメリカンドリームを実現する道程が実話を基に描かれている。

 レッド、トム、ハワードの3人がシービスケットと出会うまでに辿った経緯が冗長すぎるように感じられ、それに反してシービスケットの活躍する様子があまりに簡潔すぎる。3人それぞれのバックグラウンドよりも、シービスケットが「完璧な馬」ウォーアドミアルに挑戦するまでの成長過程に重点を置いた方が、より感情移入しやすかったのではないだろうか。

 “三流馬”と揶揄されたシービスケットが勝ち進んでいく姿は、まさにアメリカンドリームそのものだ。どんな不遇な状況にも負けることのないその姿が、時代背景も相まって人々を励まし熱狂させたのだろう。シービスケットが他の馬をごぼう抜きするレースシーンは観ていて痛快だ。

 レースシーンの迫力もさることながら、合間に挿入される写真や実況中継の様子が、当時の熱狂ぶりを上手く再現していた。観賞後に爽快な気分になれる作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ半星です。


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2005年05月05日

■僕の彼女を紹介します

僕カノ.bmp

 一見うら若い乙女、ギョンジン(チョン・ジヒョン)は、仕事に燃える熱血警察官。誤認逮捕が元で知り合った高校教師、ミョンウ(チャン・ヒョク)と恋に落ちた。無鉄砲なギョンジンを、ハラハラしながら見守るミョンウは、何があっても彼女を守ると心に誓う。ある夏、車で旅行に出た2人は落石事故にあい、川に落ちたミョンウが意識を失ってしまう。ギョンジンの必死の処置で一命を取りとめたミョンウは、彼女への気持ちを一層強くするが、そんな2人に、過酷な運命が待ち受けていた・・・。

 エネルギッシュな女性警官と、平凡だが優しさに溢れた男性教師の恋をコメディタッチで描く。韓国映画の歴代興行収入トップになった事でも話題になった作品。

 物語の導入部はテンポが良く、個性的なギョンジンの魅力が十分に伝わってくる。ギョンジンという独善的なキャラクターをキュートに演じたチョン・ジヒョンは、はまり役といっていいだろう。破天荒なギョンジンに振り回されながらも彼女に惹かれ、見守っているミョンウが観ていて微笑ましく、二人の軽妙なやり取りには思わず笑ってしまう。

 しかし、軽快な前半に比べると中盤から後半にかけて、ややペースダウンする。作中、不要に思われるエピソードも多く、また音楽も過剰に流れすぎている。ギョンジンのキャラクターを活かしたストーリー、すなわち前半のラブコメディ路線をそのまま展開してもよかったのではないだろうか。

 終盤の犯人との攻防や銃撃シーンには迫力があり、なかなか楽しむことができる。韓国映画の勢いを感じる作品であった。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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2005年04月26日

■グラディエーター

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 西暦180年、大ローマ帝国。皇帝マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)は、将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)に全幅の信頼を置き、次期皇帝の地位を約束する。だがそれを知ったアウレリウスの息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は皇帝を殺害。マキシマスに罪をなすりつけ処刑を企てる。間一髪で逃げ延びたマキシマスが故郷に帰ると、そこには変わり果てた妻と息子の姿があった。その後、彼は奴隷商人プロキシモ(オリヴァー・リード)の手に落ち、死ぬまで戦う事を義務づけられた剣闘士として、ローマが誇る巨大コロシアムに出場する事になるが・・・。

 将軍から剣闘士“グラディエーター”に身を落としながらも、ローマのために戦いに身を投じていくマキシマスの姿を壮大なスケールで描く、歴史スペクタクル・ロマン。

 「すべてはローマのために」 力と名誉を重んじる、誇り高き将軍マキシマス。実直であるが故に訪れる苦境や葛藤に、それでも立ち向かうマキシマスの姿は理想的な英雄だ。兵士に限らず周囲の人間が彼に従い慕うのは、その人柄にこそだろう。家族を愛し、故郷への帰還をただ望むマキシマスの苦悩や葛藤を、ラッセル・クロウが好演している。

 ゲルマニアでの戦いや、巨大コロシアムにおける戦闘シーンは圧巻の一言に尽きる。また、マキシマスが語る故郷の風景が、その対比としてより美しく印象に残る。155分という時間を長く感じさせる事なく一気に見せるストーリー展開に人間ドラマだった。


ルーピーQ的評価・・・★★★★☆四つ星です。


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2005年04月24日

■メメント

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 ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード(ガイ・ピアーズ)。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードは、ショックで前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)となってしまう。彼は、記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく・・・。

 この作品を観ると、10分間で記憶が消去してしまうという特異な状況に置かれたレナードの感覚を擬似体験する。というのも、10分間隔で時間が逆回転していくからである。この構成を受け入れられるか否かで作品の評価も変わるのだろうが、私には混乱を招くものでしかなかった。結末から始まるというミステリーとしては斬新な構成かもしれないが、作品全体としては緩慢な印象を受ける。 

 前向性健忘と時間軸の逆転という組み合わせは面白い。このアイデアを効果的に使う事ができれば、作品の質も上がったと思う。初見だけでは解りづらさだけが残る作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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2005年04月18日

■フォーン・ブース

フォーンブース.bmp

 マンハッタン、タイムズスクエア。自称一流のパブリシスト、スチュ(コリン・ファレル)は、今日もアシスタントを従え、携帯電話からクライアントや業界に口八丁でビジネスをまとめ上げている。そんな彼はアシスタントと別れた後、1台の電話ボックスに立ち寄り、女優のパメラに電話を掛けた。スチュは彼女をモノにしようとしていたが、上手くいかずに受話器を置く。その刹那、今使っていた公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまう。すると電話の主は、“電話を切ったら殺す”と脅迫してきたのだった・・・。

 始めから終わりまで、全てが電話ボックス内で繰り広げられる密室劇。犯人や警察との息詰まる攻防が、緊張感たっぷりに描かれるサスペンスである。

 “電話ボックスから出てはいけない”という制約を設ける事により、緊迫感を生み出す事に成功している。まさにアイデアの勝利と言っていいだろう。無駄のない脚本で、80分間を一気に見せている。 主役のコリン・ファレルも、電話ボックスという限られた空間内で、切迫した空気を保ちつつ、傲慢であった男が改悛していく姿を上手く演じていた。

 惜しむべきは、肝心要の犯人の動機が希薄であった為に、物語が急速に萎んでしまったことだ。この点を捻ることができたなら、もっと作品の完成度は高まったのではないかと思う。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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2005年04月15日

■感染

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 老朽化と経営不振に双方から直面している病院で、患者を死なせてしまうという医療事故が発生する。外科医の秋葉(佐藤浩市)と内科医の魚住(高嶋政信)は、保身のために隠蔽を図る。そんな時、内臓が溶け出すという不気味な症状を発症した患者が担ぎ込まれてくる。今まで遭遇した事のない原因不明の病に、揺れる秋葉と魚住。しかし、真の恐怖の根源はすでに感染を始めていた・・・。

 今作は、Jホラーシアターの第一弾で、公開時は「予言」と同時上映。病院という閉鎖空間で巻き起こる恐怖を描く、シチュエーションホラー。

 夜の病院という定番の舞台に、精神的に追いつめられている医師や看護婦たちと、謎の感染症患者・・・。十分すぎるほど揃った舞台設定や効果音は、ホラー映画としての役割を果たし、それだけで恐怖感を与えるだろう。加えて俳優陣の演技、中でも佐野史郎や南果歩といった実力派たちの怪演は、より作品の雰囲気を盛り上げている。

 感染ルートも解らないままに、次々と未知のウィルスに「感染」していく人々に対して、為す術のない閉塞感の中、緊張感を保ちつつストーリーは進んでいく。しかし、物語の核となる感染ルートのタネ明かしが釈然とせず、終盤に来ての突然のサイコホラー的展開に戸惑いを覚えた。ジャパニーズホラー独特の心理的恐怖を味わうには物足りなかったように思う。 


ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。



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2005年04月14日

■予言

言.bmp 

 家族と共に車で帰省先から東京に戻る途中、里見(三上博史)は、急ぎの仕事を片づけるため電話ボックスに立ち寄るが、ふと目に留まった古びた新聞の記事に凍りつく。そこには、娘・奈々の事故死を伝える見出しがあった。日時は、その日のその時刻。里見の様子を見に、妻・綾香(酒井法子)が車を降りて近づいてくる。その瞬間、大型トラックが、奈々だけを残した車に激突する。3年後、娘の死をひきずりながら、妻とも別れ、抜け殻のように暮らす里見の元に、死を予言する新聞が再び届く・・・。

 近作は、Jホラーシアターの第一弾で、公開時は「感染」と同時上映。つのだじろうの漫画「恐怖新聞」が原作で、一片の新聞から始まる恐怖の連鎖を描いている。

 この作品は、「ホラーテイストの入った家族愛が中心のドラマ」といった印象を受け、全体的に緊迫感に乏しい。題材は良いが素材を活かし切れていない感があり、“未来を予言する新聞”に対する恐怖や苦悩があまり伝わってこなかった。純粋にホラーを期待すると肩透かしを食ってしまう。もう少し、心理的恐怖を追求しても良かったのではないだろうか。

 新聞を恐怖の対象とした着眼点は面白く感じた。身近な題材に恐怖を見出す発想が、近年のジャパニーズ・ホラー台頭の要因かもしれない。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。



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2005年04月13日

■血と骨

血と骨.bmp

 1923年。成功を夢見て祖国から大阪へ渡った金俊平(ビートたけし)。朝鮮人集落での裸一貫の船出から、持ち前の腕力と上昇志向で自分の蒲鉾工場を構えるまでにのし上がった俊平だが、並外れた凶暴さと強欲さで悪名も高く、家族までがその存在を怖れていた。俊平の息子・正雄は、父を「頭のおかしいオッサン」と軽蔑しつつ、その巨大さに憧憬とも畏怖ともつかない感情を抱く。そんな折、俊平の息子を名乗る武(オダギリジョー)が現れ、金家に転がり込んで好き勝手に暮らし始める。俊平の存在にびくともしない武の姿に、正雄は羨望の眼差しを注ぐが・・・。 第28回日本アカデミー賞3部門受賞作品。

 梁石日の自伝的小説を映画化したこの作品は、金俊平というあらゆる欲望に対して貪欲な「怪物」に巻き込まれた周囲と、大正から昭和という激動の時代を生きた朝鮮移民の姿を描いた壮絶な物語である。

 暴力によって周囲を支配する父、家庭を支えながらも、俊平の支配から逃れられずに神に縋る母、父から逃れたい一心で望まぬ結婚をするが、母と同じ道を辿る姉、そんな家族の中で育ち、父を嫌悪しつつも次第に似通っていく正雄・・・。金家の描写は過酷の一言に尽きる。負の螺旋とも呼べる源泉には金俊平の存在があり、その生命力と存在感にはただ圧倒された。この凄絶な男を演じられるのは、ビートたけしを措いて他にいないだろう。また鈴木京香も、俊平に翻弄されながらも耐え続けた女性の生涯を熱演し、その確かな演技力を見せていた。

 「血は母から、骨は父から受け継がれる」 登場人物の誰もが、血と骨の呪縛から逃れる事ができない。金家の人々のように「金俊平」という人物に嫌悪感を抱きつつも、最後まで目を離す事ができなかった。壮烈な家族の肖像を描いた力作である。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。

posted by ルーピーQ at 00:17| 千葉 🌁| Comment(10) | TrackBack(15) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

■SAW −ソウ−

ソウ.bmp

 老朽化したバスルームで覚醒する2人の男、アダム(リー・ワネル)とゴードン(ケアリー・エルウェス)。どちらも片足を太い鎖でパイプに繋がれ、身動きがとれない。部屋のほぼ中央には、頭部を撃ち抜いた死体が転がっている。全くの不可解な状況で彼らに与えられたのは、テープレコーダーとテープ、一発の弾丸、タバコ2本、携帯電話、2本のノコギリ。テープを再生すると、生き残りたければ、6時間以内に相手を殺さなくてはならないと告げる声が。いったい誰が何のために?そして、なぜ、彼ら2人なのか・・・。

 謎の犯罪者「ジグソウ」に、生命を懸けた「ゲーム」に強制的に参加させられるアダムとゴードン。身動き出来ない状況で、限られたヒントを頼りに謎を解いていく様子が緊迫感たっぷりに描かれ、冒頭からストーリーに引き込まれていく。

 タイトルは元より、あらゆるシーンに張られた伏線に、一瞬でも目を離せば見逃してしまう。その所為か何箇所かの気になる場面があった。すべての謎が明かされても観ている者に解釈が委ねられ、一回観ただけでは完璧に解読出来ないところがつらい。

 中盤もたつきはあるものの、一ヶ月未満の製作日数と低予算の中で、一級品のサスペンスを作り上げた事は感嘆する。設定から「衝撃の結末」に到るまで、見応えのあるサスペンスだった。


ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。

『ソウ2』レビューはこちら


posted by ルーピーQ at 00:43| 千葉 ☁| Comment(27) | TrackBack(40) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月05日

■ギャング・オブ・ニューヨーク

ギャング.bmp

 1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アメリカ生まれの住人たちの組織“ネイティブズ”とアイルランド移民たちの組織“デッド・ラビッツ”が対立している。幼少のアムステルダムは、神父でデッド・ラビッツのボスである父親を敵のボス、ビリーに殺された。アムステルダムは投獄され、復讐を誓いながら16年の歳月が過ぎる。アムステルダムが帰ってきたファイブ・ポインツは、ネイティブズに仕切られ腐敗していた。デッド・ラビッツは既に壊滅している。それでもアムステルダムは復讐のため素性を隠しビリーの組織に潜り込んだ。やがてジェニーという女に出会い、次第に惹かれていくのだが・・・。

 19世紀、アメリカの混沌とした時代を描いた壮大な叙事詩である。予備知識がなく観賞してもさほど違和感なく入り込めるが、歴史背景を思慮した上での観賞の方が、より映画への理解が深まるだろう。

 ストーリーは、移民VSネイティブの戦いに始まり、復讐、恋愛、徴兵制度による暴動等を絡めながら、激動の時代を生きた人々を描いていく。中でも、ダニエル・デイ=ルイスが素晴しく、圧倒的な存在感でネイティブズのボスであるビリーを演じている。揺るぎない信念を持ち行動するビリーは単なる悪役に終わっておらず、主役であるアムステルダムを演じた、レオナルド・ディカプリオを食った感がある。

 時代の勢いがそのまま画面を通して伝わってくる作品。しかし、恋愛部分は不要なエピソードに思え、中盤で中弛みの印象を与えるのが残念だ。

 支配と差別、血を血で洗い流すが如き行為が繰り返される時代、ニューヨーク黎明期を生きた男達の生き様、無常感を描いた秀作であった。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。



ギャング・オブ・ニューヨーク DVD発売中!
posted by ルーピーQ at 01:30| 千葉 ☀| Comment(6) | TrackBack(8) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月30日

■リクルート

リクルート.bmp

名門工科大の学生、ジェームズ(コリン・ファレル)は、CIAの首席教官であるバーク(アル・パチーノ)にリクルートされる。ジェームズは、父の死の謎がCIAにあることを知り、この申し出を受けた。特別施設に集められたジェームズたちは、過酷な現場訓練と心理操作を叩き込まれていく。やがて彼は、訓練生のレイラと心を通わせるが、バークの仕組んだ拷問に屈したため訓練から外された。これは、ジェームズを秘密工作員に仕立てる偽装。そして最初の任務は、二重スパイの容疑がかかるレイラの監視だった・・・。

 スパイの活躍を描く映画は数多いが、本作のようにスパイへの勧誘から始まる物語は稀だろう。勧誘→訓練→実践と進むストーリーは、常に「騙すか、騙されるか」のスリルに満ちていて、どこまでが訓練で、どこまでが真実なのか判らないまま二転三転していく。巧みに観客を翻弄する展開は、サスペンスとしてまずまずの出来と言って良い。また、CIAの新人採用がどのようなもので、 秘密工作員がどう訓練を積んでいくのかに肉薄している点が面白く、ベールに包まれたCIAの内部がリアルに描かれている。

 細かい部分で疑問に思う点もあるが、コリン・ファレルとアル・パチーノの醸す緊迫感が些細な疑問を掻き消してくれる。アル・パチーノの曲者ぶりが堪能できた映画だった。

ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆2つ半星です。


posted by ルーピーQ at 00:35| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(2) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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