2006年04月13日

■リバティーン

リバティーン .jpg

 17世紀、王政復古のイギリス。追放されていたジョン・ウィルモットことロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)が、恩赦を受けてロンドンへ戻ってきた。彼は悪友たちが演劇議論を交わすバーに寄り、国王チャールズ二世(ジョン・マルコヴィッチ)の親族に、性描写の入った政府批判の詩を詠んだ武勇伝を話して聞かせたのだった。そんなある日、ジョンは劇場で女優エリザベス(サマンサ・モートン)を目にし、彼女に演技指導を申し出て・・・。

 ――私はジョン・ウィルモット、第二代ロチェスター伯爵。
どうか私を好きにならないでくれ・・・。

 物語の冒頭は、ジョンの独白から始まる。その後に繰り広げられるのは、酒や女に溺れるジョンの退廃的な生活だ。享楽に耽るジョンの姿が淡々と綴られるストーリーは、観客の感情移入を拒むかの如く展開されていく。それはまるで、ジョンが他人を拒絶しているかのようでもある。

 ジョン・ウィルモットという人物が送った奔放で刹那的な人生を、ジョニー・デップが迫真の演技で見せる。特に終盤、病に侵されたジョンの変わり果てた姿は衝撃的である。しかし、ジョニーデップや他の役者陣もその力量を余すことなく発揮していながらも、作品は映画としての面白味には欠けていたというのが正直なところだ。

 ジョンの独白に始まった物語は、ジョンの独白で締められる。まるでそれは強い反語のようにも聞こえる。闇に溶けていくように画面から消える彼の姿は、夭逝した天才詩人の孤独そのままの哀切が漂っていた。

全体的に暗い画面に余計眠気を誘われました…。


ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。


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posted by ルーピーQ at 02:01| 千葉 雨| Comment(17) | TrackBack(54) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは♪
映画としては楽しめるものではなかったですけど、ジョニーの演技で楽しみました!
感想を書くのも難しいです・・・
Posted by ゆかりん at 2006年04月13日 19:19
こんばんは!
ちょっとくら〜い作品でしたよね。
わざとそのような雰囲気にしたのでしょうけど。
感想を書きづらいお気持ちよく分かります。
芸術家って偏屈で分かりにくい人が多いですけど、この作品自体がそんな感じですものね。
でも、ジョニーの涙にはやられちゃいましたわ。笑
Posted by charlotte at 2006年04月13日 23:04
こんばんは♪
見るものを拒絶するようなロチェスター伯の生き方は逆に愛して欲しいという気持ちの裏返しですよね。
そんな彼を包んであげるほどの度量が私にはありませんでした。
「好きにならないでくれ」→「ハイ、好きになれません、ゴメンナサイ」って感じです(爆)
Posted by ミチ at 2006年04月14日 00:34
ルーピーQさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

ジョニデは本当に役作りが上手な役者さんになりましたね! 内容はともかく“鼻が落ちる”という意味をこの映画が実証して見せてくれました(笑)
Posted by cyaz at 2006年04月14日 00:43
ルーピーQさん、こんにちは。
TB、コメントありがとうございます。

>作品は映画としての面白味には欠けていた

全く同感です。
俳優たち自身が持つ力に支えられた作品という印象は否めませんでした。
上記↑のミチさんのコメント、
デップ氏ファンの私ですが、同じ気持ちです。
ジョニー・デップの顔をしていても、苦手な分野の人はやっぱり苦手です(笑)
Posted by ゆづ at 2006年04月14日 01:18
-----■コメント感謝です♪■-----

・ゆかりん様、今晩は☆

コメント有難うございます!
ジョニーの演技は良かったですね♪
最近、感想を書くのが難しい映画ばかりなので余計困ってしまいました(汗)


・charlotte様、今晩は☆

コメント有難うございます!
そうですね〜。芸術家は分かり難い人が多いですが、この作品はそんな芸術家を表していたような作風でした^^:
その分かり難さがあって、感想を書こうとするとどうしても辛口になってしまいます(汗)


・ミチ様、今晩は☆

コメント有難うございます!
他人を拒絶するような独白は、愛されたいという強い気持ちの裏返しだと思いました。
哀れだとは思いますが、好きになれる程の度量は自分にもないです!(爆)


・cyaz様、コメント有難うございます!

鼻が落ちるという話を知らなかったので、 cyazさんの記事を読ませて戴き納得できました!
ジョニデの役者としての力量を感じさせられた作品です♪
内容はともかく…(汗)


・ゆづ様、今晩は☆

コメント有難うございます!
ジョニデありき、という感じは否めませんでしたね。^^:
自分もいくらジョニーデップの顔をしていても、ロチェスター伯爵のような人は勘弁です(笑)
Posted by ルーピーQ at 2006年04月14日 01:45
こんばんわ☆
コメントありがとうございました〜!
役者陣の演技を観るだけでも素晴らしいものはあると思いますが、堂々としながらも斬新で露骨な描写の映画でしたね〜。
ストーリーの悲しみは、もはやロチェスターへの哀れな気持ちと重なって観てしまいました。
ジョニー・デップはこの役を熱望しただけあって、凄まじいまでの演技を体言していましたね♪
Posted by orange at 2006年04月15日 19:28
あまり馴染みは無いと思いますが、多くの映画を見ているルーピーQさんに、
ぜひ指定ワードバトンを受け取ってもらいたくて、コメントしました。
私のブログにありますので、よろしかったら持って行って下さい。
多忙であれば、スルーして下さって構いません。
Posted by Prism at 2006年04月16日 22:51
コメント&TBRありがとうございます。
あっしゅです。
デップの迫真の演技には胸を打たれた思いですね。内容はいまいちでしたが。
またTBさせていただきます!
Posted by あっしゅ at 2006年04月18日 00:06
こんばんは!
TB返し&コメント、ありがとうございました!
ジョニーの熱き役者魂!素晴らしかったです!
たぶんジョニーが出てなかったら、
きっと退屈だったろうな、この映画・・・。
Posted by 伽羅 at 2006年04月18日 00:33
こんにちは。
ぶしつけに、大変失礼なお願いをしてしまい、申し訳ありませんでした。
メールアドレスとかが無かったので、こちらのコメント欄を使わせて頂きましたが、映画と関係の無いコメントなので、前に書いたコメントも、今回のコメントも遠慮なく削除して下さい。
では、またTB出来る作品があった時に、TBさせて頂きます。
失礼します。
Posted by Prism at 2006年04月18日 06:38
-----■コメント感謝です♪■-----

・orangeさま、今晩は☆

コメント有難うございます!
あまりの露骨な劇中劇にビックリしてしまいましたが(汗)役者陣の演技は良かったですね〜♪
ロチェスターという人物を体現したジョニーデップには拍手です。^^


・あっしゅ様、コメント有難うございます!

内容はさておき(汗)ジョニデの鬼気迫る演技には目を奪われました。
特に後半では際立っていたと思います。
はい!また宜しくお願いします♪


・伽羅さま、今晩は☆

コメント有難うございます!
まさにジョニデの為にある映画って感じですよね。
私もジョニデが出演していなければ観ることはなかったかも(汗)
彼の存在なしには成り立たないような気がします。


・Prismさま、今晩は☆

コメント有難うございます!
こちらこそ、お返事が遅れ大変申し訳ありません。m(_ _)m
事情により、戴いたコメントに返信が滞ってしまいました…(汗)
バトンの件、了解致しました!
時間がかかりそうですが、頑張ってみます。
本当に申し訳ありませんでした。
これに懲りず、これからも宜しくお願い致します!
Posted by ルーピーQ at 2006年04月18日 22:35
なんだか・・難しい映画でしたね。。
役者ジョニーを再認識した作品でもありました。
決して好きにはなれない人物でしたが
嫌いにもなれない・・・ジョニーのお陰?
Posted by 未来 at 2006年04月18日 23:14
・未来さま、コメント有難うございます!

役者としてのジョニーは本当に素晴しかったです。^^
ジョンを好きになるのは難しいかもしれませんが、大嫌いだと思わせないのはジョニーだからこそなのかもですね。
Posted by ルーピーQ at 2006年04月21日 00:05
こんにちは!
たしかにジョニデに引っ張ってもらった形になってしまった感のある作品ではありましたね。
他人を拒絶しつつ、でも愛して欲しいと切望している孤独なロチェスター、傍にいたら面倒で疲れるとわかっているけど、でも付き離せない――私はバリーよりマレットタイプなのかもしれないです。
病に冒され、見るも無残な姿に成ってしまってすら、妖しい美しさを感じてしまいました。。。(^_^;)
Posted by honu at 2006年05月06日 08:40
・honuさま、今晩は☆

コメント有難うございます!
ジョニデありきの映画だったと思います。
他人を拒絶しながらも、愛を求めるロチェスターには、側に居てあげたいと思わせる危うさが確かにありますね。
ジョニデの演技を堪能できました!^^
Posted by ルーピーQ at 2006年05月09日 00:02
ルーピーQさん、こんばんは。

作品としてどうかというと難しいのですが、そういう作品だからこそ見えてしまう役者達の力量というものが、+と出た作品だったと思います。
ジョニーじゃなければ、見ないだろうとも思います。
Posted by M at 2006年12月15日 23:54
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Tracked: 2007-03-02 00:51

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Excerpt: ●リバティーン(THE LIBERTINE)●●監督;ローレンス・ダンモア●脚本;スティーヴン・ジェフリーズ●出演;ジョニー・デップ/サマンサ・モートン/ジョン・マルコヴィッチ/    ロザムンド・パ...
Weblog: 活字はこう読む? 雑・誌・洪・積・世
Tracked: 2007-04-13 06:44