2005年12月30日

■リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

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 サム・ビック(ショーン・ペン)は、別居中の尊マリー(ナオミ・ワッツ)と3人の子供を取り戻すため、事務器具の販売員として再就職する。しかし不器用なサムは成績も伸びず、口先だけの営業を強いられることにも不満を感じていた。そんなある日、裁判所からマリーとの婚姻解消通知が届き、新ビジネスのための融資も却下されてしまう。絶望的な状況下、サムの目に映っていたのは“ウォーターゲート疑惑”の渦中にいるニクソン大統領だった・・・。

 1974年に起きたハイジャック未遂事件を基に映画化した作品。

 純粋な正直さを持つ男、サム・ビック。純粋さ故に社会に適応しきれない彼が次第に自身を追いつめていき、その矛先がアメリカンドリームを踏みにじった象徴としてのニクソン大統領に向けられるまでの過程が淡々と描かれる。

 仕事も家庭も希望通りにはいかないことは、誰にでも経験があることだ。それを世間や政治に転嫁し、そんな現実から逃れるように夢想することも。生活のために、時には嘘を吐かなければならないという現実を受け入れられない不器用なサムが、純粋であるが故に徐々に歪んでいく様が痛々しい。

 自分の精神と社会との“完璧な調和”を求めているようなサムの姿には、得体の知れない不気味さを感じ苛立ちすら覚える。それはサムが抱える孤独が理解の範疇にあるからであり、純粋であることや正直であることが必ずしも評価の対象にはならないことへの憤り、そんな社会に対しての不安や恐怖がそう感じさせているのだろう。自らの名を他人に刻むように言うサムが、希望に裏切られた男の象徴として哀れで悲しく映る。

 派手さがない分、余計に重くのしかかる作品。ショーン・ペンの演技に引き込まれた。


ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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posted by ルーピーQ at 02:16| 千葉 | Comment(11) | TrackBack(17) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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