
グリム兄弟、ウィル(マット・デイモン)とジェイコブ(ヒース・レジャー)は、魔物退治で賞金稼ぎをする旅を続けていた。しかし、ドイツの村で芝居がばれて、その地を支配するフランス将軍に逮捕されてしまう。将軍はグリム兄弟に命じ、森で10人の少女が姿を消した事件の調査に向かわせた。猟師の娘アンジェリカ(レナ・ヘディ)をガイドに、森の奥深くに立つ塔にたどり着いたグリム兄弟は、その塔に伝わる女王の逸話を知る。その頃、森に不気味な異変が起こり始めていた・・・。
魔物退治で名を馳せているグリム兄弟が、実は詐欺師だった・・・。グリム兄弟の冒険譚を期待すると、完全に肩透かしを食らう。物語の冒頭で魔物退治のタネを明かされた時、この設定を受け入れることが出来れば不思議な物語の世界を満喫できるだろう。
童話でお馴染みのヘンゼルとグレーテルや、赤ずきん、ラプンツェル、白雪姫などのキャラクターが散りばめられているので、エピソード中にどの童話がモチーフになってストーリーに絡んでいるのかを見ても面白い。呪われた森で起こる怪事件に不可思議な現象というファンタジー的な要素を取り入れて、凝った映像も楽しむことが出来る。
イマジネーションを掻き立てられる筋立てではあるものの、ユーモアとファンタジーのバランスが悪く、また現実的な兄と夢想家の弟という主役二人のキャラクターに魅力が感じられなかった。キャストが豪華なだけに残念なところだ。塔の魔女を演じたモニカ・ベルッチが、お伽噺の女王さながらの美しさで物語に華を添えている。
ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。
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