
刑事エリック(ドニー・ウォールバーグ)のもとに殺人事件発声の報が来る。現場には頭部が半分欠如した惨殺死体が転がっていた。その残虐極まりない手口は、世の中を騒がせた連続殺人犯“ジグソウ”(トビン・ベル)を連想させた。果たしてあの連続殺人事件の時のように、またしてもジグソウの犯行なのか・・・。
この手の作品は予備知識を入れると面白さが半減してしまうので、未見の方はあまり事前に情報を仕入れずに観賞する事をお勧めする。前作『ソウ』レビュー
ソリッド・シチュエーションの傑作『ソウ』の続編である今作は、前作から7ヵ月後、物語は“ジグソウ”による新たなゲームで幕を明ける。
前作はバスルームに閉じ込められた2人の人間がゲームの中心だったのに対し、今作は一軒の家に閉じ込められた8人の男女が仕掛けられたゲームが中心となる。登場人物を多く設定したことや、移動が比較的自由に出来ることで閉塞感や緊迫感が少々損なわれていたように思う。数少ない手がかりを頼りにパズルを完成させていくような、前作のゲーム性が失われている感があった。
“ジグソウ”の目的が明らかになっている事で前作の勢いや衝撃はやや薄れたものの、緊迫した状況設定は前作同様で、特に最後の10分間は画面から目が離せない。閉じ込められている8人が行うゲームと、さらにその外側からゲームに参加している刑事という二重、三重の構造はこの作品ならではの面白さだ。
「ゲーム」があり、その「ルールを守ること」でゲームに勝ち「生への感謝」を感じられる。それらがクリア出来なければ待っているのは、「ゲーム・オーバー」・・・“振り出しに戻る”。作中に散りばめられたいくつもの謎を、一度で解明出来ないので何度も観てしまう。シンプルな構造の中に、複雑な謎が絡まっていて頭をフル回転しなければならない作品である。前作が楽しめたなら今作も観て損はないだろう。
ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。
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