
心理学を学ぶ大学生エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、少年の頃、時折記憶を喪失することがあり、その治療のために・日日記をつけていた。だが、大人になるにつれその奇妙な症状は見られなくなり、今では日記の存在さえ忘れ去っていた。そんなある日、彼は7歳の頃の日記を見つけ、その日記を紐解いた時、意識が少年時代の出来事の中に引き戻される・・・。
“バタフライ・エフェクト”とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の裏側で竜巻が起こる」=「初期条件のわずかな違いが、将来の揃果に大きな差を生み出す」”というカオス理論の一つである。
物語はエヴァンの少年時代から語られる。時折部分的に記憶を喪失するということ以外は、ごく普通の少年だったエヴァン。この部分的記憶喪失が後の重要なキーワードとなる。この謎が解けた時に物語が大きく動き出し、ノンストップで展続されるストーリーに釘付けになるだろう。
ミステリーであり、ラブ・ストーリーでもあるこの作品は、根底にある深いテーマ性を持って観ている者に訴えかける。常に選択に迫られる日常に於いて、後悔や自責に駆られ、その選択をやり直せるのならと感じた事は誰でも経験しているだろう。しかしそう思わせておきながら、ここでタイトルが効いてくる。“バタフライ・エフェクト”というタイトルが意味するところが次第に解っていく構成と、示唆に富んだストーリー展開は見事だ。
今作は揃5回のクライマックスを迎える。その全てを見届けてラスト・シーンに辿り着いた時、主人公の最終的に族した判断が深い余韻を与えてくれる作品に仕上がっている。
ルーピーQ的評価・・・★★★★☆四つ星です。
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