2005年09月04日

■容疑者 室井慎次

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 新宿で起きた殺人事件で、捜尊本部長を務めていた室井(柳葉敏郎)。事件は被疑者が逃走中に事故死して決着したが、室井は疑問を拭いきれず捜尊を続行する。その頃、被疑者の母親が捜尊の行き過ぎを指摘し、室井を告訴した。室井の弁護についたのは、津田法律事務所の新・、小原久美子(田中麗奈)。名うての弁護士集団を率いる灰原(八嶋智人)相手に、久美子は室井の釈放に奔走するが、その頃警察機構内では意外な思惑が交差していた・・・。

 「交渉人 真下正義」に続く、「踊る大捜尊線」のスピンオフ企画第二弾。警察庁と警視庁の確執に巻き込まれながらも、信念を貫き事件の真相を追う室井の姿を描く。

 ストーリーは、新宿で起きた殺人事件を軸に警察庁と警視庁、それぞれの思惑が絡みながら進んでいく。「交渉人 真下正義」が動だとすると、「容疑者 室井慎次」は静の部類に入るだろう。前者がエンターテイメント性を前面に出しているのに対し、今作では一貫してシリアスな展開を見せている。「交渉人」の流れで「容疑者」を観ると、その違いに戸惑うかもしれない。 

 室井というキャラクターの性質や物語の設定上、周囲が動くことで室井のキャラクターが際立つと思うのだが、今作は脇役の動きや描写が中途半端な印象を受ける。これは演出の問題だろうが、シーンの一つ一つは拘りが感じられ、琴線に触れるエピソードもあるが、物語として繋げるとどこか違和感が残ってしまう。シリアス路線をいくには、脚本やキャラクターに対しての掘り下げが不足しているのではないか。活躍を期待した工藤(哀川翔)と室井とのエピソードが少ない為に、工藤を始めとする新宿北署の面々が何故室井に付いて捜尊を続行していくのかが分からず、キャラクターが活きていない。また新・弁護士小原に関しても同様で、弁護士としての仕事ぶりに疑問が残り、シリアスな人間ドラマには感じられない。これらのキャラクターが活かされたものであるならば、ストーリーに入り込めたと思う。

 新城(筧利夫)や沖田(真矢みき)が室井のために奔走する姿や、自らの出世と保身しか考えていない警察官僚の中で、青島との約束を守る為に現場で信念を貫き、真実を追求する室井の姿は、シリーズを通して観ている人間としては感じ入るものがある。また、スリー・アミーゴスは、作品の雰囲気を和らげる意味では嬉しい登場だった。


ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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posted by ルーピーQ at 01:39| 千葉 | Comment(41) | TrackBack(129) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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