2005年08月25日

■亡国のイージス

亡国のイージス.jpg

 東京湾沖で訓練中の海上自衛隊イージス艦「いそがぜ」で、艦長が何者かに殺害された。宮津副艦長(寺尾聰)は、先任伍長の仙石(真田広之)に、犯人が如月一等海士(勝地涼)であると告げ、乗務員を艦から退去させる。しかし宮津は、某国の対日工作員、ヨンファ(中井貴一)と共謀し、特殊兵器「グソー」の照準を東京首都圏に合わせていた。その頃陸では、防衛庁情報局の渥美(佐藤浩市)たちが対策に乗り出す。なす術を失った政府は、米軍の新型爆弾を使い、「いそかぜ」を空から消滅することを検討しはじめる・・・。

 福井晴敏の、同名ベストセラー小説の映画化。最新鋭のイージス護衛艦「いそかぜ」に持ち込まれた化学兵器<GUSOH>を巡る、テロリストと日本政府との攻防を描く。

 海上自衛隊、、航空自衛隊の全面協力を得て撮影された映像は、作品が持つテーマを支えるリアリティがあり、CGでは出せない臨場感に溢れている。

 しかしこの手の作品、つまり長編小説の映画化に多く見られる、一つ一つのエピソードや人物に対しての描写不足が目立つ。宮津副艦長とその部下との信頼関係、何故宮津が工作員のヨンファと共に日本を攻撃するに至る心情、某国のテロリストたちの動機、如月とヨンファの妹であるジョンヒとの関係、先任伍長の仙石がイージス艦に賭ける想い、そして防衛庁情報局(DAIS)の存在など、要素を詰め込みすぎて描ききれていない、中途半端な印象を受けた。

 専守防衛という国家が抱える矛盾を突き、自衛隊の存在意義や国の在り方を問いかけるという硬派でデリケートなテーマを描くには時間が足りないのも事実だ。しかし邦画ではあまり見ることが出来なかったスケール感の作品であり、エンターテイメントとしては良かったと思う。


ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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