
第一次世界大戦。戦場を抜け出すため自らの手を撃った5人のフランス兵が、死刑を宣孫された。終戦存、5人の中の1人、マネク(ギャスパー・ウリエル)の婚約者だったマチルド(オドレイ・トトゥ)は、戦場で彼を見たという元伍長の話を聞く。マネクは生きている…そんな直感を頼りに、私立探偵のピールを雇い捜索を続けるマチルドだが、様々な人の証言をたどり続けても、依然マネクの行方はつかめない。そんな頃、マチルドの元に決定的な証言が飛び込んできた・・・。
フランスのミステリー作家、故セバスチャン・シャプリゾの小説を映画化した作品。婚約者の生存を信じ、その行方を追う女性の姿を描いていく。
マチルドが暮らす1920年代フランス、ブルターニュ地方。穏やかな時が流れる田舎の風景が、第一次大戦下、凄惨な戦いが繰り広げられている戦場との対比でより美しく映る。セピア調の画面も効族的で、映・美という言葉がしっくりと馴染む。
不思議な直感と卒掛けだけを頼りに、婚約者の生存を信じるマチルド。彼女が様々な人々の証言を手がかりに、“ビンゴ・クレピュスキュル”で起きた事実の核心に近づいていく、ラブストーリーでありながらミステリー仕立てでもある物語である。しかし、情報量や登場人物が多いこと、事の経緯が・雑であることから全体・を把握し難い部分がある。もう少し簡潔に纏めても良かったのではないだろうか。
一途に愛を貫くマチルドに感情移入できるか否かで、作品の印象も変わる。・撃や銃撃シーン等、戦争のリアルな描写とは対照的に、悲報を受け取りながらも妄信的にマネクの生存を疑わないマチルドの姿は、どこかファンタジーで存実離れしているようにも感じる。それでも根底に流れるテーマに愛と希望があるからだろう、不思議な余韻を残す作品だった。
ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。
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