2005年07月09日

■いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます.jpg 

 雨の季節になったら、ママは必ず戻ってくる。小学一年生の佑司(武井証)は、一年前に病気で死んだ母・澪(竹内結子)が残した言葉を固く信じていた。父の巧(中村獅童)も、有り得ないことだとわかっていながら、つい空模様が気になってしまう。そして、梅雨に入ると、本当に澪が姿を現す。ただし、彼女は一切の記憶を失っていた。家族のことはおろか、自分が死んでしまったという事実も。その日から3人の新しい生活が始まる。澪に請われるまま、巧は高校時代に遡る2人の出会いを語ってきかせるのだった・・・。
 
 一年前に亡くなった最愛の人が、雨の季節に戻ってくる・・・。六週間の間に起こった“奇跡”を過ごした家族の姿を描く。市川拓司の同名小説の映画化。

 前半は、父子の生活が中心に物語は進んでいく。「普通の父親」の出来ることを息子にしてやれず、負い目を抱く巧と、そんな父を気遣いながら母の言葉を信じ、逆さまのてるてる坊主を作り続ける佑司。その過程がやや冗長に感じたものの、父子の過ごす時間が丁寧に描かれている。

 後半は、3人で過ごす時間が中心に描写されながら展開する。最初はぎこちない澪が、巧と佑司を受け入れて少しずつ距離が縮まっていく様子を、竹内結子が好演している。また、澪への愛情と胸の内に秘めていた心情を、佑司役の武井証がよく表していた。三人で過ごす濃密な時間が、徐々に近づいている「別れ」を予感させ切なく映る。

 最後にタイトルの持つ意味と、それまでの“奇跡”の謎が明らかになる構成は見事だ。挿入されていたエピソードが伏線として活かされている。ファンタジーである設定を、構成とストーリーの運びで無理なく見せている。それぞれの愛情の形を描いた、珠玉の物語に仕上がっていた。


ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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