2005年07月31日

■鋼の錬金術師 -シャンバラを征く者-

鋼の錬金術師.jpg

 二つの世界に引き裂かれたエルリック兄弟は、それぞれ再会を願って手段を探し求めていた。エドが飛ばされてしまった先は、西暦1923年・・・動乱の予感をはらんだミュンヘン。得意の錬金術を封じられたエドは、弟の面影をもつアルフォンス・ハイデリヒの力を借りて、科学技術の粋・ロケット工学の力で故郷へ帰ろうと試みていた。だが、なかなか手がかりは得られず、エドは焦燥をつのらせる・・・。

 2003年から2004年にかけてTV放映され、大人気を博したアニメの映画化。エドとアル、二つの世界に引き裂かれた兄弟のその後を描く。 

 さて今作は、“現実世界”と“錬金術世界”二つの世界が交錯しながら物語は進んでいきます。現実世界で、理想郷“シャンバラ”を求める者たちの不穏な動きや陰謀が、錬金術世界へと干渉を及ぼします。それは錬金術世界の危機を意味し、それを知ったエドとアルが立ち向かっていくのです。

 まず、観た印象は絵が綺麗なこと。ふとした表情にも原作の「鋼らしさ」が出ていて、TVシリーズ同様のクオリティだと思いました。ただ、ストーリーの方は完全オリジナル版という事が影響しているのか、多少の違和感を覚えました。というのも、「扉」の存在と、鋼ワールドを語る上で重要な要素である「等価交換の原則」の定義が崩れてしまっているように感じたからです。そして、エドとアルが最後に重大な決断をするのですが、今までの兄弟から考えると、今回選択した決断が不思議に思えてしまいました。彼らとその周囲の人間に流れた二年間が影響を与えているのであれば、二年の過ごし方に興味があるところです。

 作品に共通する、“兄弟の絆”は変わらず根底に流れています。描かれているテーマや世界観は、充分に大人の鑑賞にも耐え得る作品でした。

 (マスタング大佐は相変わらずカッコいい!!のですが、出番が少なかったのが残念でした・・・。ホークアイ中尉との会話や軍の面々も好きなのですが。)

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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posted by ルーピーQ at 23:58| 千葉 ☁| Comment(9) | TrackBack(24) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

■姑獲鳥の夏

姑続鳥の夏.jpg

 昭和27年夏、東京。小説家の関口(永瀬正敏)は、生活のために請け負った雑文のため怪しげな噂を追っていた。ある大病院の娘・梗子が、20ヶ月も妊娠しているのに産気づかないというのだ。その上、彼女の夫も1年半前に姿を消し、行方不明のままだという。関口は何かにつけ頼っている友人の京極堂(堤真一)に意見を求める。博学な古本屋店主である彼の助言にしたがい、関口は同じく友人の探偵・榎木津(阿部寛)に相談することに。そこで関口は、梗子の姉で失踪した義弟の捜索依頼に来ていた涼子と出会う・・・。

 京極夏彦の同名小説の映画化。古本屋の店主、神社の神主、拝み屋という三つの顔を持つ男、「京極堂」こと中禅寺秋彦が、久遠寺家にまつわる謎を“憑物落とし”という独自のスタイルで解き明かしていくミステリー。

 20ヶ月も妊娠している妻に、1年半前に失踪した夫。元看護婦の死に、病院から消えた新生児。謎が謎を呼んでいき、すべては久遠寺家へと収束していく。しかしその過程は詰め込み過ぎの感があり、人物の相関関係だけで手一杯になっている印象だ。

 演出にも疑問が残る。フラッシュを多用した場面が多いが、画面に酔ってしまいそうになった。関口の幻覚“姑獲鳥”を繰り返し挿入することの効果は薄く思え、却って作品の持つ妖しの雰囲気を損ねているように感じた。

 長編であり、且つ独特の世界観である京極作品を纏めた点には感嘆する。京極堂や眩暈坂、久遠寺医院など巧く作品の雰囲気に合った作りであった。また、関口の不安定な精神状態を永瀬正敏は良く表せていたし、堤真一も能弁家の京極堂を良く演じていた。原作者である京極夏彦の出演は、ファンには嬉しい遊び心といったところだろう。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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posted by ルーピーQ at 01:05| 千葉 ☀| Comment(12) | TrackBack(49) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月28日

■スピードワゴン、ネタ本「あま〜い」の記念イベント実施

 人気お笑いコンビ、スピードワゴンが26日、都内で初のネタ本「あま〜い」(ぴあ、税込1050円、30日発売)の記念イベントを行った。

 初のネタ本発売について小沢一敬(31)は「お笑いブームが終わる前に出せてよかった」と感慨深げ。女優の杉田かおる(40)がドタキャンしたイベントで司会を務めていたことについては「事前打ち合わせもしていたのに。これがドタキャンなんだと思いました。杉田さんの機嫌の悪いところは見ていない」と驚いた様子で語った。一方、女優の安達祐実(23)との交際が噂されている井戸田潤(32)は「お友達です。これからもお友達としてやっていくと思います」と強調していた。・・・サンケイスポーツより

 スピードワゴンのネタ本が発売するんですね!「甘い言葉」が大好きなルーピーQとしては楽しみな本です。(タイトルも“あま〜い”だし♪)上記の記事を見ると、本の出版以外のインタビューが多いようです。もっとスピワ中心のインタビューをしてくれ!と思ったのは私だけじゃないはずです。・・・ルーピーQ

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2005年07月24日

■エンタの神様 -ベストセレクション6-

エンタの神様6.jpg

<出演>
いつもここから/アンタッチャブル/インスタントジョンソン/スピードワゴン/ドランクドラゴン/パペマペX/ WAGE/きくりん/長井秀和/波田陽区/アンジャッシュ/安井順平/はなわ

 日テレで現在放送中の「エンタの神様」。若手お笑い芸人の登竜門となっている番組から厳選されたネタを収録した、ベストセレクション第六弾。

 今回のルーピーQ一押しのネタは、“インスタントジョンソン”の「問題出せよ」です。不良の二人が大学生に問題を出してもらい答えるのですが、問題に対する答えが面白かったです。(シンプルな笑いがなかなか良かった♪)

 “スピードワゴン”の「甘い言葉」。(これはもう言うまでもないですね・・・大好きです!)“いつもここから”の「どけどけベスト」も、タイトル通りネタが厳選されているので、どれもキレの良い「どけどけ」でした。以上、気になる芸人さん&ネタでした。

 追記。次に収録される芸人さんには、陣内智則さんが入っていることを願ってます・・・!最近“武勇伝”の人たち(名前忘れた)の歌が、頭から離れないルーピーQでした。

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posted by ルーピーQ at 01:08| 千葉 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ■お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

■エンタの神様 -ベストセレクション5-

エンタ5.gif

<出演>
アンタッチャブル/18KIN/ヒロシ/赤いプルトニウム/アンジャッシュ/アンガールズ/波田陽区/きくりん/
ドランクドラゴン/ザ・たっち/長井秀和/安井順平/はなわ

 日テレで現在放送中の「エンタの神様」。若手お笑い芸人の登竜門となっている番組から厳選されたネタを収録した、ベストセレクション第五弾。

 今回収録されている中でルーピーQの一押しネタは、“ヒロシ”の「田舎者のつぶやき」です。当初はこんなタイトルが付いていたんですね(笑)ヒロシは、エンタよりも「笑いの金メダル」のイメージが強いですね。(レギュラーだし)TVで散々見たネタばかりなのですが、やっぱり面白かったです。初々しいヒロシを見ることができます♪(そろそろ新ネタが見たいなぁ・・・)

 あとは、“アンガールズ”の「美容師」。田中さんの妙にリアルな例えの突っ込みは、いつもの如く面白かったです。あともう一人、“安井順平”の「あれはあれでいいのか」。ネタのチョイスも、次のネタに行く時の間もなかなか面白いです。以上、気になる芸人さん&ネタでした。

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posted by ルーピーQ at 23:20| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月18日

■スパイ・バウンド

スパイバウンド.jpg

 フランス情報機関DGSEに所属する女スパイ、リザ(モニカ・ベルッチ)は、大物武器商リポヴスキーの取引を中止するため、同僚のジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)と夫婦を装いモロッコへ向かった。しかし、任務を終えたリザは、スイスの空港で鞄から麻薬が見つかり逮捕されてしまう。リザは、刑務所に服役中の、リポヴスキーの手下を暗殺する計画に使われたのだ。一方、上層部に不信を抱いたジョルジュは、DGSEがリポヴスキーと関係していることを知り、リザを救う決意をする・・・。

 1985年に実際に起きた『虹の戦士号』爆破事件の犯人、ドミニク・プリウール大尉の証言に基づき作られた作品。

 「スパイ・バウンド」=“スパイの絆”という、タイトルにある“絆”の描写が不十分である。その為、リザを救うために組織に反抗するジョルジュの行動にリアリティを感じることが出来なかった。

 スパイが繰り広げる攻防戦や頭脳戦を期待すると物足りなさを感じる。スパイとして生きる者の生活や苦悩に焦点を当てた作品である為だが、そのリアリティの追求がストーリーの精彩を欠いたものにしている様に感じた。意図するテーマは解るが、もう少し映画的な面白さを作中に取り入れても良かったのではないかと思う。

 
ルーピーQ的評価・・・★・☆☆☆一つ星半です。


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2005年07月16日

■ニュースの天才

ニユースの天才.jpg

「THE NEW REPUBLIC」は、大統領専用機内に唯一設置されている、米国で最も権威のあるニュース雑誌だ。スティーブン・グラスは24歳。同僚たちの関心が政治問題に向く中、彼は身近な問題に着目。政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していった。そうなっても、グラスの態度は謙虚で控えめ。上司や同僚への気配りを忘れない人柄から、編集部での信頼も厚かった。しかし、ある時グラスの「ハッカー天国」という記事に、他誌から捏造疑惑説が浮上し・・・。

 ピュリッツァー賞受賞作家バズ・ビッシンジャーが「Vanity Fair」誌に寄稿した記事を基に作られた実話。「スター・ウォーズ/シスの復讐」でアナキン役を演じたヘイデン・クリステンセンが、主人公グラスを演じている。

 「身近な問題を扱ってもピュリッツァー賞は獲れる」と嘯くグラスは、次々にスクープ記事をものにしていく。容易く記事が捏造でき、その記事が評価を得たグラスの成功は、報道をそのまま享受することの危うさを露呈している。記事に歪曲や捏造があったとしても、受け取る側の選択如何では充分真実になり得る。それは醜聞をより好む傾向にある、社会に対する警鐘でもあるのかもしれない。

 実話を基に作られた物語という事で、グラスが辿ってきた道が淡々と綴られていく。その為にグラスが記事の捏造に至るまでの経緯や心情、スター記者としてのし上がった者のプレッシャー等の描写はなく、少し物足りなさを覚えた。
 
 最後、「THE NEW REPUBLIC」の記者が連名にて謝罪文を出すシーンに、ジャーナリズムの良心と在り方を見て取ることができる。毎日報道されるニュースに対する自身の姿勢を考えさせられる作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。 


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posted by ルーピーQ at 01:32| 千葉 🌁| Comment(8) | TrackBack(30) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

■北の零年

北の零年.jpg 

 明治維新初期。新政府の命により北海道へ移住した淡路の稲田家は、新しい国を築くことを夢見て開墾に励むが、その夢は廃藩置県により打ち砕かれた。定住を決意した家臣の小松原(渡辺謙)は、北の地で育つ稲を求め札幌へ旅立つが、半年を過ぎても戻ってこない。妻の志乃(吉永小百合)は、娘を連れて夫を捜しに出るが、吹雪の中で行き倒れてしまう。5年が過ぎ、志乃は牧場を経営していた。そこへ、待ち続けた夫がある使命を持って帰ってくる・・・。 

 淡路から北海道という未知の土地に移住せざるを得ず、開墾の難しさに挫けそうになりながらも、逞しく生きていく稲田家の人々。その姿が、北海道の雄大な自然が織り成す四季の移ろいと共に描かれている。史実が元となったエピソードを織り交ぜながら進む物語は、説得力と厚みを作品に与えている。

 ひたすらに耐え忍びながら夫の帰りを待つ妻の姿は、稲田家の人々と同様、時代に翻弄され、取り残された者の哀切が漂う。しかしそれと同時に、過酷な中においても信念を失わずに生きる志乃の姿勢は、諦観よりも、新しい時代に生きてゆかねばならない人間の前向きな決意が感じ取れる。

 映画的な見せ場もあり、2時間48分のストーリーは意外に長さを感じさせない。開拓者たちの生き様が胸に響く作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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2005年07月12日

■エンタの神様 -ベストセレクション4-

エンタ4.gif

<出演> 
長井秀和/いつもここから/ドランクドラゴン/スピードワゴン/アンタッチャブル/
どーよ/波田陽区/ホロッコ/アメリカガリガニ/アンジャッシュ/きくりん/はなわ/他〜 

 日テレで現在放送中の「エンタの神様」。若手お笑い芸人の登竜門となっている番組から厳選されたネタを収録した、ベストセレクション第四弾。

 今回収録されていた中でルーピーQのお勧めネタは、“長井秀和”の「間違いない」です。ベストセレクション1の時から安定した水準のネタを披露しています。TVの画面を見てなくても面白さが伝わるネタも大好きです。
 
 “スピードワゴン”は今回も甘〜い!思わず顔が緩んでしまいます・・・。“どーよ”の「なぜなぜ少年」なんかも視点が面白かったネタでした。“ドランクドラゴン”の塚地さんは、オタクのキャラを演じていて凄いハマってます。・・・以上今回の気になった芸人さん&ネタでした。


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posted by ルーピーQ at 00:00| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■お笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月09日

■いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます.jpg 

 雨の季節になったら、ママは必ず戻ってくる。小学一年生の佑司(武井証)は、一年前に病気で死んだ母・澪(竹内結子)が残した言葉を固く信じていた。父の巧(中村獅童)も、有り得ないことだとわかっていながら、つい空模様が気になってしまう。そして、梅雨に入ると、本当に澪が姿を現す。ただし、彼女は一切の記憶を失っていた。家族のことはおろか、自分が死んでしまったという事実も。その日から3人の新しい生活が始まる。澪に請われるまま、巧は高校時代に遡る2人の出会いを語ってきかせるのだった・・・。
 
 一年前に亡くなった最愛の人が、雨の季節に戻ってくる・・・。六週間の間に起こった“奇跡”を過ごした家族の姿を描く。市川拓司の同名小説の映画化。

 前半は、父子の生活が中心に物語は進んでいく。「普通の父親」の出来ることを息子にしてやれず、負い目を抱く巧と、そんな父を気遣いながら母の言葉を信じ、逆さまのてるてる坊主を作り続ける佑司。その過程がやや冗長に感じたものの、父子の過ごす時間が丁寧に描かれている。

 後半は、3人で過ごす時間が中心に描写されながら展開する。最初はぎこちない澪が、巧と佑司を受け入れて少しずつ距離が縮まっていく様子を、竹内結子が好演している。また、澪への愛情と胸の内に秘めていた心情を、佑司役の武井証がよく表していた。三人で過ごす濃密な時間が、徐々に近づいている「別れ」を予感させ切なく映る。

 最後にタイトルの持つ意味と、それまでの“奇跡”の謎が明らかになる構成は見事だ。挿入されていたエピソードが伏線として活かされている。ファンタジーである設定を、構成とストーリーの運びで無理なく見せている。それぞれの愛情の形を描いた、珠玉の物語に仕上がっていた。


ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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2005年07月07日

■宇宙戦争

宇宙・争.jpg

 異変は、アメリカ東部の町に起こった。立ちこめる暗雲から稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動する。直後、人々の眼に信じがたい光景が映った。地中深くから巨大な三本の足を持つ“物体”が姿を現し、人間を手当たり次第に抹殺し始めたのだ。一部始終を目撃した港湾労働者のレイ(トム・クルーズ)は、別れた妻から預かった息子ロビー(ジャスティン・チャットウィン)と、娘レイチェル(ダコタ・ファニング)を連れて町を脱出。安全な場所を探して車を走らせるが、“物体”は世界続地に同時多発的に出現していた・・・。

 H.G.ウェルズの原作である、古典SF小説を映画化した作品。

 この作品は、トム・クルーズのヒロイックな活躍を期待して観賞すると肩透かしを食う。今回のトムは、突如として多略に現れた地球外生物、すなわち異星人からなす術もなく逃げ惑う、ただの無力な人間の内の一人だからだ。

 今作は、人間が災害に襲われた時の心理や状態がリアルに描かれている。「自分と家族だけが助かれば良い」といった誰もが持つかもしれない心理である。人間の力ではどうにもできないような事態に陥った時の、人々の醜さの描写が自身に置き換えてみると、よりリアリティを持って心に痛く映る。

 とりわけて圧巻なのは、やはり映像だろう。物語の導入部、アスファルトに亀裂が走り、多略者が操る“トライポッド”の襲撃に晒されるシーンや、その後に訪れる異星人の探索から逃げ惑うシーンなど、作品には終始緊張感が漂い、観ていて飽きることはない。

 ただ、親子の描き方に物足りなさが残る。父親としての復権や家族愛といったテーマを、もう少し作中に盛り込んでも良かったのではないかと思う。得体の知れない敵への恐怖は過不足なく描かれていて、パニック・ムービーとしては申し分のない出来であった。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。


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2005年07月05日

■ダニー・ザ・ドッグ

ダニー・ザ・ドッグ.jpg

 5歳の時に誘拐され、闘犬として育てられたダニー(ジェット・リー)は、高利貸しのバートに連れられ、取り立てと闘いに明け暮れていた。首輪を付けられ、感情さえも忘れていたダニーは、ある日、事故で視力を失ったピアノ調律師、サム(モーガン・フリーマン)と出会う。数日後、バートとダニーが乗る車にトレーラーが突っ込み、なんとか車を這い出したダニーは、サムの元へ辿りつく。回復したダニーは、サムと、サムの娘ヴィクトリアの元、次第に人間らしさを取り戻していくのだが・・・。

 ただひたすら“飼い主”に忠実に従い、言われるがままに敵を叩き潰していくダニー。アクション・シーンにまず目を奪われる。無駄のないスピーディなストーリー展開は、そのまま見所であるアクション・シーンの迫力にもつながっている。

 普段は首輪を付けられているダニーは、頼りなげな表情を浮かべて、オドオドとしている子供のようである。しかし、ひとたび首輪を外されると闘犬と化し、無慈悲に“飼い主”の命令を遂行していくそのギャップを、ジェット・リーがうまく演じ分けていた。

 ダニーが次第に人間らしい感情を取り戻していく過程では、ピアノが効果的に使われている。モーガン・フリーマンが、自ら設定を付け足した「盲目」のピアニストを好演し、父親が子供に教え諭すようにダニーに接する姿がやさしく描かれている。

 孤独な男が居場所を見つけ、家族や家庭の暖かさを知るまでの道筋が、圧倒的な暴力とピアノの旋律の狭間に映し出される。ラスト近くのサムとヴィクトリアを守るため、彼らを隠すシーンで見せるダニーの表情は秀逸だ。アクション映画としても人間ドラマとしても、充分に楽しめる作品だった。 

ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。


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posted by ルーピーQ at 10:40| 千葉 ☔| Comment(42) | TrackBack(92) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月03日

■サハラ -死の砂漠を脱出せよ-

サハラ.jpg

 冒険家、ダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)は、ナイジェリアとマリ共和国の間で発見された一枚の金貨に魅せられる。それは、南北戦争で忽然と姿を消した甲鉄艦の存在を示す存。ボスのサンデッカー提督を説得し、早速マリへと出発を決めるピットに、思わぬ同行者が現れた。疫病の感染源を調査しているWHOの医師、エヴァ(ペネロペ・クルス)だ。ピットはマリの村でエヴァと別れるが、何者かがエヴァの命を狙っていることを知り、後を追跡する・・・。

 クライブ・カッスラー原作「ダーク・ピット」シリーズより、11作目「死の砂漠を脱出せよ」の映画化。

 伝説の甲鉄艦の行方と、広がりつつある伝染病の感染源、二つの謎を軸に物語は進んでいく。タフなヒーローが繰り広げる派手な銃撃戦や爆発シーン、ヒロインとのロマンス等が盛りだくさんに詰め込まれている。しかし詰め込み過ぎた感もあり、ややストーリーの強引さが目立った。もう少しすっきり纏めた方が、ストーリーに入り込めたかもしれない。

 ピットと、その相棒アル(スティーヴ・ザーン)との息の合ったアクション・シーンや会話は見所だろう。シリーズものが原作とあって、二人の信頼関係が窺える描き方をされている。良くも悪くも、アドベンチャー・ムービーの醍醐味たっぷりの作品だった。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。


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posted by ルーピーQ at 00:33| 千葉 ☁| Comment(7) | TrackBack(45) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月01日

■7月公開の気になる映画

 7月公開の気になる作品をピックアップ!ルーピーQ的期待度が高い作品順にラインアップしました。今月は5本の紹介です。


■アイランド  (7月23日公開)

ユアン・マクレガー.bmp


ストーリー: 安全で快適なコミュニティで暮すリンカーン(ユアン・マクレガー)は、自分が人間に肉体のパーツを提供するために作られたクローンであることを知ってしまう。そこで恋人・ジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)とともに外の世界へ脱出するが・・・。

期待度 ★★★・☆・・三つ星半

公式HP http://www.island-movie.jp



■ナチュラル・シティ (7月30日公開)

ユ・ジテ.bmp


ストーリー: 2080年の近未来では人間とアンドロイドが共存していた。特別捜査官R(ユ・ジテ)は、脱走したアンドロイドの除去を請け負っていたが、ある日美しいアンドロイド・リア(ソ・リン)に出会い・・・。

期待度 ★★★・☆・・三つ星半

公式HP http://www.natural-city.jp/



■亡国のイージス  (7月30日公開)

真田広之.bmp


ストーリー: 国家に反旗をひるがえしたイージス艦副長・宮津二佐(寺尾聰)は、全ミサイルの照準を東京首都圏内にあわせる。国家への復讐(ふくしゅう)に燃える宮津から艦を取り戻すために、先任伍長・仙石(真田広之)は、過酷な闘いに挑むが・・・。

期待度 ★★★☆☆・・三つ星

公式HP http://aegis.goo.ne.jp/



■鋼の錬金術師  -シャンバラを征く者- (7月23日公開)

エド.bmp

ストーリー: 西暦1923年に飛ばされてしまったエドは、弟の面影をもつアルフォンス・ハイデリヒの力を借り、ロケット工学の力で故郷へ帰ろうと試みていた。そんなエドの前に、理想郷“シャンバラ”を探し求める者が暗躍し・・・。

期待度 ★★★☆☆・・三つ星

公式HP http://www.hagaren-movie.jp/index2.html



■姑獲鳥の夏 (7月16日公開)

京極堂.bmp


ストーリー: 昭和20年代の東京、夏。小説家の関口(永瀬正敏)が古本屋の店主・京極堂(堤真一)に「20か月もの間、子供を身ごもっている女性がいる」と相談を持ちかける・・・。

期待度 ★★★☆☆三つ星 

公式HP http://www.ubume.net/





あの映画のロケ地に行きたい!あのドラマの裏話を知りたい!

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posted by ルーピーQ at 00:27| 千葉 ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | ■映画情報 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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