
敏腕人質交渉人のジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)。彼は、ある立てこもり事件に失敗するまで一度も失敗をしたことのない優秀なロスの警官だったが、その事件の失敗により、心に深い傷を負い、ロスを去り、小さな町の警察署長となった。平穏な町での生活を選んだ彼に、突如として、犯罪の魔の手が忍び寄る・・・。
トラウマを負って一線を退いた交渉人が、再び二つの人質事件に立ち向かう姿を描くサスペンス・アクション。
オープニング・クレジットから、事件へと続いていく演出が巧く、スタイリッシュで思わず見入ってしまう。トラウマの原因となる事件での交渉シーンの緊張感はなかなかのものだ。
ただ、二つ目の事件の発生がやや強引である。“家族の絆”と“交渉人としての自己”を取り戻すという展開上、やむを得ないにしても、必然性が乏しく感じられる。また、“難航不落”と謳われている邸宅がその機能を発揮していない。そのために、冒頭の事件に感じたような緊迫感が失われていたように思う。
設定としてはありがちでご都合主義な感もあるものの、二つの人質事件が同時進行でスピーディに進行していくために、飽きることなく物語に入り込める。ブルース・ウィリスの真骨頂といえる作品である。
ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。
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