
新米消防士のジョン(ホアキン・フェニックス)は、先輩からの強烈な“洗礼”を受け、ボルティモア消防署に温かく迎え入れられる。消火活動にあたるポンプ隊に配属されたジョンは、まもなく署長のマイク(ジョン・トラボルタ)の指導の元、初出動を向かえる。使命感に燃え、誇りをもって仕事に打ち込むジョンは、やがて街で一目ボレした女性を妻に向かえ、私生活でも順風満帆。しかし、消防士の仕事には辛い出来事も待ち受けていた・・・。
物語は、ジョンが消防士として成長していく過程や、仲間との信頼関係が築かれる過程などがテンポ良く挿入されていく。現場に出動し、消火活動を行う頼もしい姿とは対照的に、消防署内で描かれる仲間たちとのエピソードはユーモアに溢れ、思わず微笑んでしまうものばかりだ。また、消防士たちの活躍だけだはなく、その日常や恐怖と葛藤、家族の苦悩などを同時に描くことで、それぞれの登場人物がリアリティを持ったものとなった。
99%の炎が実際の現場で撮影していることにより、デジタルの炎では出せない本物の火災現場の緊張感が画面を通して伝わってくる。製作者のこだわりに消防士に対する敬意が感じられた。ありきたりな展開ではあるものの、消防士の情熱や信念によって人々は火災から救われるのだということを改めて認識することの出来る作品だった。「名もなきヒーロー」たちの姿を描いた秀作である。
ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。
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