
19世紀のヨーロッパ。バチカンから使わされた男、ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)は、不死身のモンスター、ドラキュラ伯爵を捕らえるためトランシルバニアへやってくる。この土地で、代々吸血鬼と戦ってきたヴァレリアス一族は、今や王女のアナ(ケイト・ベッキンセール)が残るのみ。アナの兄ヴェルカンは、すでにドラキュラの手に落ちていた。アナとヴァン・ヘルシングは共にドラキュラを追うが、その頃、世界支配を目論むドラキュラ伯爵は、何千という吸血鬼の卵を孵化させようとしていた・・・。
ローマ、バチカンの命を受け、モンスターを狩るヴァン・ヘルシングと、宿敵ドラキュラ伯爵との戦いを描いていく。モンスターアクション・ムービー。
フランケンシュタインやウルフマン、ドラキュラ伯爵といった、誰もが一度は耳にしたことのある古のモンスターだが、VFX技術を駆使し迫力のあるものにしたことにより、古さを感じさせることがない。モンスター達が誕生した経緯を描くことで、ただの忌み嫌われる存在ではなくしている。
“自己実現”のために、お尋ね者のモンスター・ハンターとして生きるヴァン・ヘルシング。その聖人にも悪魔にも見えるという人物設定を、もう少し掘り下げてほしかった。吸血鬼ドラキュラとの因縁も、やや中途半端に感じる。
ストーリーは多少ご都合主義な展開であるものの、特異な設定を単純明快かつスピーディに進めている。解りやすい、誰でも楽しめる作りの作品となっている。ハラハラ、ドキドキしたい人にはお勧めの一作である。
ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。
※人気blogランキング参加中〜♪