
1986年、ソウル近郊の小さな村で手足を縛られた女性の変死体が発見される。地元刑事のパク(ソン・ガンホ)が捜査に当たるが、手がかりのないまま、新たな犠牲者を出してしまう。ソウル市警からソ刑事(キム・サンギョン)が派遣されるも、パクとソは、捜査方法の違い、容疑者を特定できない焦りから衝突ばかり。その間にも犠牲者は増え続け、やがてパクたちは有力な容疑者、ヒョンギュを捕まえる。証拠不十分でヒョンギュを拘束できないパクたちは、DNA鑑定の結果を待つが・・・。
180万人の警官が動員され、3000人以上の容疑者が取り調べを受けるも、犯人の検挙に至らなかった。韓国で実際に起きた未解決の連続殺人事件を基に映画化した作品。
捜査に当たる刑事たちの緊迫感だけではなく、その日常を上手く描写している。緊張感の中にもユーモアがあり、刑事もまた一人の人間なのだという事を認識させられる。証拠の捏造や自白の強要など旧態依然とした捜査方法に辟易するが、捜査にあたる刑事たちの焦りが見て取れた。霊媒師の元を訪れるエピソードはその最たるものだろう。
映画として純粋に楽しむ種類の作品ではないが、猟奇殺人に焦点を当てるのではなく事件に関わった人間のリアルな心情を描いたことで、濃厚なドラマになっていたと思う。
ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。
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