
西暦180年、大ローマ帝国。皇帝マルクス・アウレリウス(リチャード・ハリス)は、将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)に全幅の信頼を置き、次期皇帝の地位を約束する。だがそれを知ったアウレリウスの息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は皇帝を殺害。マキシマスに罪をなすりつけ処刑を企てる。間一髪で逃げ延びたマキシマスが故郷に帰ると、そこには変わり果てた妻と息子の姿があった。その後、彼は奴隷商人プロキシモ(オリヴァー・リード)の手に落ち、死ぬまで戦う事を義務づけられた剣闘士として、ローマが誇る巨大コロシアムに出場する事になるが・・・。
将軍から剣闘士“グラディエーター”に身を落としながらも、ローマのために戦いに身を投じていくマキシマスの姿を壮大なスケールで描く、歴史スペクタクル・ロマン。
「すべてはローマのために」 力と名誉を重んじる、誇り高き将軍マキシマス。実直であるが故に訪れる苦境や葛藤に、それでも立ち向かうマキシマスの姿は理想的な英雄だ。兵士に限らず周囲の人間が彼に従い慕うのは、その人柄にこそだろう。家族を愛し、故郷への帰還をただ望むマキシマスの苦悩や葛藤を、ラッセル・クロウが好演している。
ゲルマニアでの戦いや、巨大コロシアムにおける戦闘シーンは圧巻の一言に尽きる。また、マキシマスが語る故郷の風景が、その対比としてより美しく印象に残る。155分という時間を長く感じさせる事なく一気に見せるストーリー展開に人間ドラマだった。
ルーピーQ的評価・・・★★★★☆四つ星です。
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