
ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード(ガイ・ピアーズ)。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードは、ショックで前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)となってしまう。彼は、記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく・・・。
この作品を観ると、10分間で記憶が消去してしまうという特異な状況に置かれたレナードの感覚を擬似体験する。というのも、10分間隔で時間が逆回転していくからである。この構成を受け入れられるか否かで作品の評価も変わるのだろうが、私には混乱を招くものでしかなかった。結末から始まるというミステリーとしては斬新な構成かもしれないが、作品全体としては緩慢な印象を受ける。
前向性健忘と時間軸の逆転という組み合わせは面白い。このアイデアを効果的に使う事ができれば、作品の質も上がったと思う。初見だけでは解りづらさだけが残る作品だった。
ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。
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