2005年04月12日

■いぬのえいが

いぬのえいが.bmp

 広告代理店でプランナーを務める山田(中村獅童)は、ドッグフードのCMを手がけたことから、子どもの頃かわいがっていた迷い犬のポチを思い出す。久しぶりに当時住んでいた街を訪ねた山田は、元同級生の香織(小西真奈美)に、その後ポチが東京へ移った自分を追いかけて旅立ち、そのまま帰ってこなかったと聞く。一方、山田を追いかけたポチは、たくさんの人間と触れ合いながら東京に向かっていた。それは、現在よりも“ちょっと”昔のおはなし・・・。

 「いぬ」にまつわる11のエピソードを、一つの作品の中に組み込んでいる。長編の合間にCMが入るような構成で短編が挿入される為、作品全体が散漫な印象を受ける。もう少し、一つのエピソードに焦点を定めても良かったと思う。

 この作品は50種、90匹ものいぬが登場し、豪華出演者と共に悲喜こもごもの物話を繰り広げる。いぬ好きにとっては嬉しい作りになっていて、大人も子供も安心して楽しめる話ばかりである。中でもバウリンガル(犬語翻訳機)のエピソードは、実在する商品を扱っているだけに現実感があって思わず笑ってしまう。

 最後のエピソードは、いぬを飼う人々に必ず訪れる「別れ」を描いている。この物語を最後に据える事によって映画に余韻を与えていた。構成に難があり観づらく感じるものの、一つ一つのエピソードには「いぬ」に対する愛情が溢れている作品ばかりであった。


ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆二つ星半です。


posted by ルーピーQ at 00:22| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(9) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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