
老朽化したバスルームで覚醒する2人の男、アダム(リー・ワネル)とゴードン(ケアリー・エルウェス)。どちらも片足を太い鎖でパイプに繋がれ、身動きがとれない。部屋のほぼ中央には、頭部を撃ち抜いた死体が転がっている。全くの不可解な状況で彼らに与えられたのは、テープレコーダーとテープ、一発の弾丸、タバコ2本、携帯電話、2本のノコギリ。テープを再生すると、生き残りたければ、6時間以内に相手を殺さなくてはならないと告げる声が。いったい誰が何のために?そして、なぜ、彼ら2人なのか・・・。
謎の犯罪者「ジグソウ」に、生命を懸けた「ゲーム」に強制的に参加させられるアダムとゴードン。身動き出来ない状況で、限られたヒントを頼りに謎を解いていく様子が緊迫感たっぷりに描かれ、冒頭からストーリーに引き込まれていく。
タイトルは元より、あらゆるシーンに張られた伏線に、一瞬でも目を離せば見逃してしまう。その所為か何箇所かの気になる場面があった。すべての謎が明かされても観ている者に解釈が委ねられ、一回観ただけでは完璧に解読出来ないところがつらい。
中盤もたつきはあるものの、一ヶ月未満の製作日数と低予算の中で、一級品のサスペンスを作り上げた事は感嘆する。設定から「衝撃の結末」に到るまで、見応えのあるサスペンスだった。
ルーピーQ的評価・・・★★★・☆三つ星半です。
『ソウ2』レビューはこちら