2005年03月30日

■リクルート

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名門工科大の学生、ジェームズ(コリン・ファレル)は、CIAの首席教官であるバーク(アル・パチーノ)にリクルートされる。ジェームズは、父の死の謎がCIAにあることを知り、この申し出を受けた。特別施設に集められたジェームズたちは、過酷な現場訓練と心理操作を叩き込まれていく。やがて彼は、訓練生のレイラと心を通わせるが、バークの仕組んだ拷問に屈したため訓練から外された。これは、ジェームズを秘密工作員に仕立てる偽装。そして最初の任務は、二重スパイの容疑がかかるレイラの監視だった・・・。

 スパイの活躍を描く映画は数多いが、本作のようにスパイへの勧誘から始まる物語は稀だろう。勧誘→訓練→実践と進むストーリーは、常に「騙すか、騙されるか」のスリルに満ちていて、どこまでが訓練で、どこまでが真実なのか判らないまま二転三転していく。巧みに観客を翻弄する展開は、サスペンスとしてまずまずの出来と言って良い。また、CIAの新人採用がどのようなもので、 秘密工作員がどう訓練を積んでいくのかに肉薄している点が面白く、ベールに包まれたCIAの内部がリアルに描かれている。

 細かい部分で疑問に思う点もあるが、コリン・ファレルとアル・パチーノの醸す緊迫感が些細な疑問を掻き消してくれる。アル・パチーノの曲者ぶりが堪能できた映画だった。

ルーピーQ的評価・・・★★・☆☆2つ半星です。


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2005年03月29日

■香港金像奨、作品賞に「カンフーハッスル」

3月27日、香港で最も権威ある映画賞、香港電影金像奨の作品賞に、「カンフーハッスル」が選ばれた。

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 香港で最も権威ある映画賞、第24回香港電影金像奨の授賞式が27日夜に開催され、作品賞にチャウ・シンチー(周星馳)監督の「カンフーハッスル」が選ばれた。

 主演男優賞はトニー・レオン(梁朝偉)、主演女優賞はチャン・ツィイー(章子怡)と、「2046」の出演者が占めた。

 監督賞は「旺角黒夜」のイー・トンシン(爾冬陞)。

 世紀を代表するスターを選ぶ世界星輝奨には故ブルース・リーが決まり、娘のシャノンさんがトロフィーを受け取った。・・・香港 27日 ロイター



アフィリエイト の JANet




posted by ルーピーQ at 00:22| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ■映画情報 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月28日

■インファナル・アフェアU ー無間序曲-

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 1991年、香港マフィアのボス、クワンが暗殺された。離反を目論む手下たちは、跡を継いだハウに抑えられるが、ひとり時期を待っていたサムは、ラウ(エディソン・チャン)を警察へ潜入させる。一方警察学校では、ウォン警部が、クワンの私生児と判明して退学になったヤン(ショーン・ユー)を、ハウの組織へ潜入させた。4年が過ぎ、組織の拡大とクワン殺害の復讐に燃えるハウは、不穏な手下を一掃し、サムも、出張先のタイで襲われ消息を絶つ。そして、香港返還の年がやってきた・・・。

 『インファナル・アフェア』三部作中の二作目は、物語の「その後」ではなく「その前」を描いていて、前作で語られなかった登場人物達の過去が明らかになる。 ラウのボスであるサムと、ヤンの上司であるウォン警部との関係や、ヤンの素性などが前作を補完しながら進み、警察と組織との攻防や、組織の内紛が前作と同様のスピード感で描かれる。

 今回はウォン警視が主役と言ってもいいだろう。前作では、主要人物の中で良心的に思われた彼もまた「無間道」に足を踏み入れていた人間だったのだ。複雑に絡み合う因縁の中で生きなければならない男の苦悩を、アンソニー・ウォンがベテランらしい演技で見せている。

 強いて言えば、前作で若き日のラウとヤンを演じたエディソン・チャンとショーン・ユーが今作でも引き継いでいるが、アンディ・ラウとトニー・レオンほどの存在感はなく、また前作ほどの緊張感が得られなかった点が残念だった。しかし、シーンの一つ一つに張り巡らせた伏線や、一瞬も気を抜かせない脚本と演出は見事だったと思う。

ルーピーQ的評価・・・★★★☆☆三つ星です。

posted by ルーピーQ at 00:10| 千葉 | Comment(24) | TrackBack(27) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月26日

■オーシャンズ12

オーシャン.bmp

 ダニー・オーシャンの強盗団に大金を奪われたベガスのボス、ベネディクトが復讐に乗り出した。奪った金に利子をつけて返さなければ、オーシャンズの命はない。ダニーたちは大金を求めてヨーロッパへ飛ぶが、彼らの計画は、フランスの大強盗ナイト・フォックスに邪魔される。ナイト・フォックスは「世界一の強盗」の名誉をかけてオーシャンズに強盗勝負を持ちかける。その頃、ユーロポールの敏腕捜査官イザベルも追跡を始めていた・・・。

 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンとジュリア・ロバーツ・・・いずれも主役級であるスターの共演で話題を呼んだ『オーシャンズ11』 続編である今作もまた、新たにキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルも加わって、まさにドリームキャストと呼ぶに相応しい顔ぶれが集まっている。彼らが一堂に会す場面は圧巻で、また息の合った掛け合いは観ているだけでも楽しい。

 オーシャンとその仲間たちが、ベネディクト、ナイト・フォックス、ユーロポールを一度に相手にしながらターゲットを盗み出すという筋立てだが、場面転換が多く登場人物も多い為に解りづらい点があり、せっかくの豪華俳優陣を活かしきれていないように思える。オーシャンズがテクニックを駆使してターゲットを盗み出す前作の痛快さに比べると物足りなく感じた。クライムムービーとして観賞するのではなく、クライムコメディーとして観た方がしっくりくるだろう。

 終盤の反則技ともいうべき手段と結末には苦笑した。シリーズ化するのであれば、もう少しストーリー展開に厚みを持たせてほしいと思う。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。

posted by ルーピーQ at 19:47| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(4) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

■インファナル・アフェア

アンディ.bmpトニー.bmp

 1991年、ストリート育ちの青年ラウは香港マフィアに入ってすぐ、その優秀さに目を付けたボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤンは突然退学となる。彼は、警視に能力を見込まれマフィアへの潜入を命じられたのだった。やがて2人の青年は、それぞれの組織で台頭していく。そして10年後、警察はヤンから大きな麻薬取引の情報を受け取る。しかし警察の包囲網はラウによってマフィア側に筒抜けとなっていた。検挙も取引も失敗に終わったことで、警察、マフィア双方がスパイの存在に気づいてしまうのだった・・・。
 
 アンディ・ラウ、トニー・レオン香港二大スター共演による「インファナル・アフェア」三部作の一作目となるこの作品だが、まず、短時間の内に凝縮された濃厚なドラマに圧倒される。マフィアでありながらも警察に所属するラウと、警官でありながらもマフィアに所属するヤン。自分が何者なのかも判らなくなるくらいの長い潜入期間に、葛藤しながらも「善人でありたい」という信念だけで踏みとどまるヤンをトニーレオンが見事に演じている。

 物語は、警察、マフィアそれぞれがスパイの存在を暴こうとする過程が息を吐かせぬスリリングな展開で進んでいき、複雑に張り巡らされた伏線や心理戦に非常に見応えを感じた。ラウとヤン、因縁により出会った二人が互いにより追いつめられていく姿が、もの悲しくて痛々しい。
 
 絶え間無く続く「無間地獄」足を踏み入れてしまったが故に、抜け出す事の出来ない者達の絶望や焦燥が息苦しい程に描かれている。続編に期待が抱ける稀有な作品であった。

ルーピーQ的評価・・・★★★★☆四つ星です。

posted by ルーピーQ at 18:26| 千葉 ☀| Comment(5) | TrackBack(17) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月23日

■「アビエイター」ディカプリオ、異例映像舞台あいさつ

 米俳優レオナルド・ディカプリオ(30)が、異例の“映像舞台あいさつ”を行うことが22日、分かった。26日公開の主演映画「アビエイター」(マーティン・スコセッシ監督)を上映する全国約300館の劇場で本編上映前、日本のファンに向けたメッセージ映像が上映される。26、27日の2日間限定。ハリウッドのトップ俳優が特定の国のファンのため、特別映像を提供するのは異例のことだ。
 
“映像舞台あいさつ”はディカプリオのおわびの気持ちが発端だった。当初今月1日にキャンペーンのため来日する予定だった。ところが次回作「ザ・ディパーティド(原題)」の撮影準備が早まり、やむなく中止。「楽しみにしていたファンに申し訳ない。何かできることはありませんか」というディカプリオ側の申し出に、日本の配給元の松竹が“映像舞台あいさつ”を提案した。
 
 撮影は同2日、ロス市内のホテルで行われた。映像は約30秒。正装したディカプリオが「日本に行くことができなくてごめんなさい。この映画は、一生懸命演じた作品なので楽しみにしてください。次回、日本に行くことを楽しみにしています」とスクリーンから観客にメッセージを送る。またこの2日間で、先着10万人に、サイン入りの生写真もプレゼントする。・・・日刊スポーツ



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posted by ルーピーQ at 14:33| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ■映画情報 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月21日

■キング・アーサー

アーサー.bmpキング.bmp

 ローマ帝国の栄華に陰りが見え始めた時代。ローマのために数々の武勲を立ててきたアーサーと円卓の騎士たちは、15年間の兵役を終え、それぞれの故郷に帰ろうとしていた。だが教皇の権威を振りかざす司教は、彼らの兵役解除と引き替えに、ブリテンに住むローマ人貴族を救出せよという予定外の任務を命じる。ブリテン地方は、森に潜むゲリラ軍ウォード、新たな侵略者サクソンの三つ巴の戦乱にさらされた危険な地域だった。それでもアーサーと騎士たちは、今度こそ自由を得られると信じて最後の任務へ出発してゆく・・・。

 アーサーと円卓の騎士達の描き方に物足りなさを感じた。騎士達が「ローマの為」に戦うのではなく、「アーサーの為」戦うと決意する過程や彼らの絆を丁寧に描いて欲しかった。また、アーサーが最強の騎士達を率いる指揮官としての魅力に少々欠ける、その点が残念だった。
 
 しかしアーサーが信じる「人は皆、自由であり平等」という理想がローマにはないと知り、苦悩の末「真の自由」を手にする為に、更なる戦いに身を投じる姿は心を動かされるものがある。氷上での決戦や サクソン人との砦での戦いなど見所もあり飽きさせない作りとなっていて、二度目の観賞となった今回だが前回よりも愉しむ事ができた。史劇エンターテイメントとしての出来はなかなかだと思う。


ルーピーQ的評価・・・★★★・☆3つ星半です。



posted by ルーピーQ at 22:05| 千葉 | Comment(4) | TrackBack(8) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

■アラモ

アラモ.bmp

 1836年、メキシコからの独立を目指すテキサス義勇軍が、アラモ砦を占拠した。若き司令官トラヴィスは、義勇兵のリーダー、ジム・ボウイと対立しながら、砦を守る任務に就く。テネシーからは伝説の英雄クロケットが加わり士気が高まるが、数千というメキシコ軍の前に兵力の差は一目瞭然だった。テキサス州議会のヒューストン将軍は、仲間の危機を知りつつ、兵力の足りない軍を動かすことをよしとせず、冷静な命令を下す。13日目、夜明けの暗闇の中、メキシコ軍が静かに砦に近づいていた・・・。

 予備知識なく映画に臨むと戦いにある背景が解り難い。アメリカでは「知っていて当然」の史実でも、あまり日本には馴染みのない話だろう。その辺りの説明がもう少し欲しい。

 ストーリーは「史実に忠実」と言うだけあり、淡々と進んでいく。単なる英雄譚としての映画ではなく、登場人物たちそれぞれの苦悩を描いている点は評価できるものの、娯楽性を排除した作りに物足りなさを感じたというのも正直な感想だ。トラヴィス、またはクロケットの視点でストーリーを展開しても良かったと思う。

 クロケットが「伝説の英雄」であるが故、他者の自身に対するイメージとのギャップに悩みながらも、最後まで英雄で在り続けるラストが印象的だった。

ルーピーQ的評価・・・★★☆☆☆二つ星です。

posted by ルーピーQ at 22:15| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | ■映画レビュー -DVD観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月19日

■ローレライ

 ローレライ.bmp

1945年、広島に投下された原子爆弾により大戦は終局を迎えようとしていた。
海軍軍令部の浅倉大佐は「鋼鉄の魔女」と呼ばれ、最終兵器“ローレライ”が搭載された潜水艦「伊507潜」を出動させるべく画策し、その艦長に長く戦列を離れていた絹見少佐を指名する。「伊507潜」の任務とは『東京への原爆投下を阻止する事』であった。寄せ集めの船員と共に、テニアン島へと出航した絹見だが…。

 まず“ローレライ”という非現実的な設定を、許容できるか否かで映画の評価が分かれるだろう。「戦争映画」として捉えれば、ありえない状況設定に興醒めするかもしれないが、この映画は最初から「ファンタジー」として割り切った方が純粋に楽しめると思う。

 物語はテンポ良く進むものの、人物描写が甘く感じた。その為浅倉の主張する「国家としての切腹」が薄っぺらに見え、絹見が要所で下さざるをえない決断にも感情移入できない。“ローレライ”システムの説明と共に、パウラと船員の交流や、浅倉、絹見、木崎それぞれを掘り下げて描いて欲しかった。

 多少CGの粗さが目に付いたが、国を憂い命を賭けた熱い男達を描いたエンターテイメントとしては十分な出来栄えだと思う。

ルーピーQ的評価…★★★☆☆三つ星です。

posted by ルーピーQ at 20:58| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月17日

■「あぶない刑事」7年ぶり復活!

柴田恭兵&舘ひろし名コンビ映画で再び

 俳優・舘ひろし(54)、柴田恭兵(53)のコンビで人気を博した「あぶない刑事」の映画版が7年ぶりに復活することが16日、分かった。タイトルは「まだまだあぶない刑事」(鳥井邦男監督)で、仲村トオル(39)、浅野温子(44)らおなじみのレギュラー陣が再結集。また今作のクライマックスシーンをJリーグの公式戦と並行して撮影することになった。

 タカとユージの名コンビが帰ってくる。1986年にテレビドラマで始まった人気シリーズ「あぶない刑事」の7年ぶりの映画化。しゃれたスーツに身を包み、犯人に乱射したり。型破りな刑事ドラマがスクリーンでよみがえる。

 前作「あぶない刑事フォーエヴァー」(98年)のラスト。主人公2人は容疑者との戦いの末、死んだとされていた。が、実は生き残って海外で潜入捜査官として働いており、7年ぶりに横浜・港署に戻ってくるところから話は始まる。

 一世をふうびした人気作。7年ぶり6度目の映画化の背景には出演陣からの要望もあり、柴田を中心に「渋くなった“あぶ刑事”が見たいよね」との声が上がっていた。製作サイドも「今の日本で広い世代に受ける刑事アクションの神髄を見せられるものを」と考えていた時期だった。

 そして最大の見せ場となるのがサッカー場を使ったクライマックスシーンだ。実際にJリーグ、東京Vの試合中に、同時に撮影も行う邦画初の試みも予定している。

 鳥井監督は20年前からこの作品に携わってきており、満を持しての今作初メガホン。監督は「今回の復活、しかもメガホンを執れるという! なんとうれしいことか。たたき上げ活動屋の心意気をお見せしやしょう」とやる気満々だ。

 舘が「今回は怒りや情の部分を特に大切にしていきたい」と言えば、柴田は「年を取ったなりの格好よさをお見せします。記録より、記憶に残る作品に」と17日のクランクインが待ち遠しい様子。さらにスケールアップした“あぶ刑事”が見られそうだ。10月公開予定。
・・・スポーツ報知

 あぶない刑事シリーズは大好きな作品でした。洒落た会話にテンポの良いストーリー展開、また派手な銃撃戦やアクションは観ていて飽きなかったです。
「遊びが仕事、仕事が遊び」というセリフが印象的でした。こんなセリフがハマるのは後にも先にもこの二人(タカ&ユージ)だけでしょうね・・・。今から公開が楽しみです♪・・・ルーピーQ

posted by ルーピーQ at 10:30| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | ■映画情報 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月15日

■アレキサンダー

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 紀元前356年、アレキサンダーはマケドニア王フィリッポスと、その妻オリンピアスの間に生まれた。己の権力にしか興味がない父と、息子を王にする野望に燃える母の間で葛藤していた。その20年後、父王が何者かに暗殺される。即位した彼は世界征服へ向けて旅立つのだが・・・。

 「世界をその手に握るために、20歳の王は何をしたのか?」

 この映画は英雄としてアレキサンダーを描くのではなく、どこまでも人間臭く描いている。この点に於いて評価が分かれる所かもしれない。 

 アレキサンダーが“世界の果て”へと突き進む姿は、幼い頃よりの母オリンピアスの呪縛を断ち切ろうとしているようであり、ファイスティオンとの恋愛に関しても、母=女性に対する畏怖からの逃避とも受け取れる。王としては少々頼りなく、また自己中心的に映った。単純に、史上初の世界統一を果たした王としてのカリスマ性や足跡を描いた方が良かったように思う。
 
 ガウガメラやインドでの合戦シーンには迫力があり、中でも象を扱うインド軍との戦いは圧巻であった。

ルーピーQ的評価…★★★☆☆三つ星です。



posted by ルーピーQ at 16:30| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月11日

■ボーン・スプレマシー

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 インド、ゴアで恋人のマリーと共に静かに暮らしていたボーンだが、未だに記憶は戻らず悪夢に悩まされていた。その頃CIAで不祥事が発覚し、情報を売り込んだ男が殺害される。その殺害現場に残された指紋はボーンのものであった。同じ頃、ボーンは命を狙われ始める…。

 「自分は何者なのか…?」この物語の魅力は、過去を捜し記憶を辿る程に顕になるボーンの葛藤や、身体に刻み込まれた記憶…CIAのトップ・エージェント「暗殺者」という過去に苛まれながらも、抜群の知力と戦闘術を駆使し戦うボーンの姿にあるだろう。荒唐無稽になりがちなスパイ映画にリアリティーを持たせているのは、魅力的な主人公による処が大きい。
 
 ストーリーは単純ながら、テンポの良い展開とアクション・シーンは秀逸で観ている者を飽きさせず、久々にスリルを堪能する事ができた。続編に期待が持てる作品である。

ルーピーQ的評価…★★★・☆3つ星半です。


posted by ルーピーQ at 21:44| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(10) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月09日

■オペラ座の怪人

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 1870年代パリ。オペラ座ではファントムによる奇怪な事件が多発していた。公演間近のリハーサル最中に事件が起き、プリマドンナが役を降りてしまう。公演が危ぶまれる中、バレエダンサーのクリスティーヌが代役に抜擢され、見事に舞台を成功させた。そこで幼なじみのラウルと再会を果たし約束を交わすが、クリスティーヌの前にファントムが現われ、彼の住む地下へと連れ去られてしまう・・・。

 荘厳な音楽と華麗な舞台、これを観るだけでも映画館に足を運ぶ価値がある。秀逸だったのが冒頭のオークション会場でのシーンだ。シャンデリアを覆う布が外された時、モノクロからカラーへと移り、さびれたオペラ座は全盛期へと時を移す。この演出により、観客は世界に引き込まれた事だろう。

 しかし話の筋、特に登場人物達の行動に関して些か疑問がある。ファントムとラウルに対するクリスティーヌの振る舞いがあまりに無節操に映り、またファントムにしても、クリスティーヌに対する執着が彼女自身に向けられた感情ではなく、女性全般に対する憧憬に映ってしまっている。彼の悲哀を掘り下げて描けていれば、登場人物達にもう少し感情移入できたかもしれない。ミュージカル映画を日本語に訳す事の難しさを感じた作品でもあった。

ルーピーQ的評価…★★★☆☆三つ星です。

posted by ルーピーQ at 00:24| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(4) | ■映画レビュー -劇場観賞- 2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月03日

■「ハウル」1422万人動員・邦画歴代2位に

 ハウル.bmp

東宝は2日、宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」が、昨年11月の公開から3月1日までに1422万6082人を動員し、同監督の「もののけ姫」を抜き日本映画歴代2位になったと発表した。歴代1位は2001年に公開した「千と千尋の神隠し」の2350万人。宮崎アニメが動員記録の上位3位を占めた。

 「ハウルの動く城」は公開から102日間で1420万人を動員。1997年公開の「もののけ姫」が364日間で達成した記録を大幅に短縮した。現在も公開中で、東宝は「春休みや5月の連休シーズンを控えており動員拡大が期待できる」と見ている。

 「ハウルの動く城」は韓国で301万人を動員、現地公開の日本映画の記録を樹立した。フランスの150万人をはじめ、台湾、シンガポールなど海外興行も好調。年内には北米市場での公開も控えている。・・・NIKKEI NET


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2005年03月01日

■ゴールデン・ラズベリー賞発表!最低映画は・・・

ハル・ベリー、最低主演女優賞獲得

 その年の最低な映画や俳優に贈られるゴールデン・ラズベリー賞がアカデミー賞の前日に発表され、ハル・ベリーが最低主演女優賞、ブッシュ大統領が最低主演男優賞を獲得し、『華氏911』と『キャットウーマン』が賞を総なめする形となった。主な受賞者は下記の通り。


■最低映画賞
  『キャットウーマン』

■最低主演男優賞
  ジョージ・W・ブッシュ『華氏911』
 
■最低主演女優賞
 ハル・ベリー『キャットウーマン』
 
■最低助演男優賞
 ドナルド・ラムズフェルド『華氏911』

■最低助演女優賞
 ブリトニー・スピアーズ『華氏911』
 
■最低スクリーン・カップル賞
 ジョージ・W・ブッシュ&コンドリーザ・ライスもしくは彼の「ペットの山羊」『華氏911』
 
■最低監督賞
 ピトフ『キャットウーマン』

■最低リメイク・続編賞
 『スクービー・ドゥー2/モンスター パニック』

■最低脚本賞
 『キャットウーマン』・・・FLiX



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■第77回アカデミー賞発表!

アカデミー賞主要部門はクリント・イーストウッド

 第77回アカデミー賞の授賞式が27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・ハリウッドのコダック・シアターで行われた。作品賞、監督賞の主要部門を制したのはクリント・イーストウッド監督、ヒラリー・スワンク主演の『ミリオンダラー・ベイビー』。同作品はほかに主演女優賞でヒラリー・スワンク、助演男優賞でモーガン・フリーマンと4冠を制した。

 注目されていた『アビエイター』は編集賞、撮影賞をはじめ技術的な賞を中心に5冠で最多だが、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を逃したのをはじめ、主要部門では助演女優賞でケイト・ブランシェットが受賞するにとどまった。主演男優賞は『Ray/レイ』のジェイミー・フォックスが受賞した。

受賞作品、人物は下記のとおり

作品賞:『ミリオンダラー・ベイビー』
監督賞:クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』
主演男優賞:ジェイミー・フォックス『Ray/レイ』
助演男優賞:モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』
主演女優賞:ヒラリー・スワンク『ミリオンダラー・ベイビー』
助演女優賞:ケイト・ブランシェット『アビエイター』
作曲賞:『ネバーランド』
編集賞:『アビエイター』
撮影賞:『アビエイター』
美術賞:『アビエイター』
脚色賞:『サイドウェイ』
録音賞:『Ray/レイ』
脚本賞:『エターナル・サンシャイン』
長編アニメーション賞:『Mr.インクレディブル』
メイクアップ賞:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
衣装デザイン賞:『アビエイター』
長編ドキュメンタリー賞:『ボーン・イントゥ・ブラザルズ』(原題)
短編アニメーション賞:『ライアン』(原題)
実写ドキュメンタリー賞:『ワスプ』(原題)
視覚効果賞:『スパイダーマン2』
音響編集賞:『Mr.インクレディブル』
ドキュメンタリー賞:『マイティ・タイムズ・ザ・チルドレンズ・マーチ』(原題)
歌曲賞:『モーターサイクル・ダイアリーズ』
外国語映画賞:『海を飛ぶ夢』(スペイン)・・・FLix



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